内容説明
『子供之友』でデビューした村山知義が遺した、子どもに贈る昭和初期のモダニズムの宝石。
著者等紹介
村山知義[ムラヤマトモヨシ]
1901年東京の神田に生まれる(77年没)。第一高等学校のとき、羽仁もと子に勧められて、初めて『子供之友』誌上に画家として登場する。1921年に東大を中退し、ドイツに留学する。ヨーロッパの前衛芸術に非常に強い影響を受け、一年にも満たない滞在の後、23年に帰国する。帰国後、構成派美術の表現や執筆、演劇や舞踏に傾倒し、急進的な芸術運動の中心人物となる。1924年『子供之友』誌で名コンビであった岡内籌子と結婚、優れた共同作品が次々と誕生。1931年日本アニメーション史上特筆すべき作品『三匹のこぐまさん』が生まれる
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感想・レビュー
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takataka
7
昨年、「子供之友原画展」を見に行ったとき、ダントツ気に入ったのは彼のイラスト。こんなに懐かしく感じるのは、昔、祖母の家の蔵にあったセピア色の古本で、きっと目にしていたに違いない。目にしていないとしても、遺伝子が、懐かしさを感じているんだと納得してしまう。大正時代にこの絵!カッコ良すぎ!2017/01/21
保山ひャン
3
身長を高く見せるためか、長くて大きな帽子をかぶる男の子が何度か登場するのが面白かった。コックや衛兵くらいしかそんな帽子をかぶらないんじゃないか。また、犬がよく登場したのも印象的。2017/09/30