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騎士は恋情の血を流す

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  • サイズ B6判/ページ数 303p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784829176818
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

あなたは恋がどういうものか知っているだろうか。胸が高鳴り、血が巡る―それを自在に操れたら、人は恋をしていると言えるだろうか。ただの実験に過ぎぬのではないか―これはそういう物語である。自分だけで何でもできる男を騎士に、彼に利用される強気な女を姫君に喩えた現代の奇妙なお伽噺にして、自負に縛られて己の感情を恋と呼べない、哀れな魂どもの観察記録である。

著者等紹介

上遠野浩平[カドノコウヘイ]
小説家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

エンブレムT

10
タイトルの響きが好きです。・・・騎士が主役だと思って読んでいたんだけど違ったんですねー。シリーズ本だとは気付かずに、最新刊のみを読んでしまいました。ちらりと登場しただけで、「やけに存在感があるなぁ」って思った人がシリーズの主役なんですね。サスガ!2009/10/10

金目

9
ラストシーンが秀逸。誤魔化してる自覚が足りないと、思わぬ落とし穴に落ちるという話。ばーかばーか。「あの事件は騎士道ロマンスと同じ、誤魔化しだけだった」って序文から始まり、不敗のカリスマ・七ノ輪ほのかとその幼馴染である騎士、もとい葛城貴士、その周辺を探る統和機構の末端組織「オカリナ」の対決がメイン。しずるさんとよーちゃんは相変わらずチートキャラなので、この作品くらいの登場頻度の方がバランスが取れている気がする。しかし蒼依秋良とか久しぶり過ぎて全然覚えてなかったな2012/12/25

nowhere

5
騎士は落馬してしまえば騎士ではない。恋に落ちた、自身の気持ちに気付いた彼も騎士ではなくなってしまったのだろう。誰もかもを騙していたけれど、自身が一番騙されていた。そんな不器用な、お姫様を護る騎士のお話。しずるさん目当てだと肩透かし食らうかも。2011/01/13

Gen9

4
上遠野さんは、自分の中にひとつの世界があって、それを細かく枠で切り取って作品を作ってるんだなぁ、というのが改めてわかる一冊。本来は、ブギーポップ、しずるさんという別シリーズで切り取っていた枠を少しずらしてあるおかげで、両方の雰囲気が閉じこめられた、不思議な読後感を味わいました。しずるさんはやっぱりあっち側の人間のようだけど、死神のことを把握してるあたり、今までの連中とはやはり立場が少し違うのかもしれないなぁ2010/08/27

あき

4
しずるさんVS統和機構ではない.ブギーポップシリーズに近い雰囲気.MPLSとしての生き方.ラストが秀逸.2010/01/19

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