葛の花

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  • サイズ B6判/ページ数 278p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784829175392
  • NDC分類 911.304
  • Cコード C0095

内容説明

晩夏初秋の濃艶な葛の花に滅亡を予見する著者。飯島晴子のエッセイには、その出発から高度な芸術的香気が漂っていた。広い教養と深い思索、明晰な文体、そしてほのかなユーモアから生まれる優美で強靱な世界。季節随筆から俳句紀行、人物記、自句自解まで、珠玉のエッセイ69編。

目次


白酒
四月
片栗の花
虚子の家
埋もれ木
猫のいろいろ
遍路
麦秋
梅雨〔ほか〕

著者等紹介

飯島晴子[イイジマハルコ]
大正10年(1921)京都生まれ。京都府立第一高女卒。俳句は昭和34年(1959)、夫の代理で出席した「馬酔木」藤沢句会で偶然に始め、「馬酔木」投句を経て、「鷹」創刊に同人参加。38歳の遅い出発だったが、『蕨手』『朱田』『春の蔵』など句集ごとに前人未踏の世界を開拓して注目をあびる。平成9年、第6句集『儚々』により第31回蛇笏賞を受賞。エッセイは俳句入門と同時に書き始め、幅広い教養と旺盛な好奇心に支えられた彫りの深い文章は読者を魅了したが、エッセイ集は生前ついに出版されなかった。平成12年(2000)6月6日死去
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感想・レビュー

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クリフトン

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「直接戦争を起こした年代ではないが反対して立ち上がらなかったことを責められても仕方のない年代には入っている」「生き残ったということはただ逃げていただけでなく他人を押しのけ踏みにじり場合によっては殺していたのかも知れない」「これは罪の意識などという大層な思い上ったおぞましいものでなく」「少しでもこんな思いがあるかぎり嬉々として戦争反対のプラカードなど持てるものであろうか」「自分の頭の上に降ってくることは別にして衛生的な人道家などに歴史が動かせてたまるものかという不逞の思いも私の隅にはあるらしい」 一句の背景2020/06/26

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