富士見ミステリー文庫 マルタ・サギーは探偵ですか？〈７〉マイラブ

野梨原 花南【著】

富士見書房（2008/08発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 204p／高さ 15cm
• 商品コード 9784829164112
• NDC分類 913.6
• Cコード C0193

内容説明

いつでも、愛を返して欲しかった。だから、誰かを嫌いになったりしないようにしてた。でも、もう僕はこどもじゃないから知ってる。自分にとって大事な人は、選べる。自分を軽んじない、無視しない、蔑ろにしない、尊敬できる人―好きなひと。そのひとと一緒に、僕は僕を幸せにしていいんだ。そのために、マルタ・サギーは走っていた。暗い山道を、ぼろぼろになりながら。大好きな家族のリッツを助けるために。親しくなった隣人がいるオスタスを、死の都市にしないために。そして…最愛のバーチを守るために。暗躍していたデアスミスが、ついに動き出す。リッツをさらい、『賢者の石』を手にするために、オスタスでの大量虐殺を計画するのだが！？名探偵マルタ・サギー、最大の事件簿は彼の“愛”をかけた物語―。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[Nliey]

マルタのラブのお話。　丸太がマルタになって、愛するひとができて、愛し愛される世界を得る。守るために強くなろうと、幸せになろうと覚悟を決める。オスタスで、箕崎で結んだ絆は確かに彼を支えていて、なんだか泣きそうになりました少年が大人になる――そんなありきたりだけど、最高に幸せで素敵な物語でした。幸せになるのって義務で責任で、だから人生は時々すっごく面倒に見えるけど、諦めなくていいんだよって、幸せなっていいんだよって……この方の小説は本当にキャラが輝いていますね。出会えて本当に幸せです。ありがとうございました！

2014/08/29

[ちー]

アウレカとバーチがマルタを巡って喧嘩してるところとか微笑ましい！ランとの友情もさることながら、アウレカとの関係も好きでした。マリアンナを大好きだけどマルタはうじうじと地獄に堕ちてしまう自分とではマリアンナは幸せになれないと悩んだり。けれども、やっぱり一歩踏み出すマルタは成長した。『マルタ・サギーは探偵ですか？』と疑問符がついた本作は、主人公を、オスタスでの出会いが育み、蓑崎での日々が成長させ、舞い戻って守護者へと進化させた。本物の『探偵』となったマルタはオスタスで生きていくのだろう。愛する者と一緒に！

2012/05/21

[お豆腐]

この、花嫁泥棒（笑）ランさん漢を見せたね！マルタが幸せになれてほんとによかったよ。好きだったのは父親との思い出を回想するシーン。オスタス以前のマルタのさびしい生活がうまく描かれてたと思う。個人的にはランさんのその後が気になる。あとこの巻挿絵好きだなあ～。バーチwithアレッサンドロ号はカッコいいしジョゼフ犬とリッツ（つーかアテンダント？）のツーショットはとてもカワイイ。

2012/05/11

[かまかり]

みんなちゃんとハッピーエンドで、読んでるこっちが幸せな気分になる。マルタは本当に成長したなあ。かっこよくなった。巻を重ねる毎に面白くなるこの話が好き過ぎて、正直最終巻は読みたくなかった。でも読んでよかった。最終巻の表紙でマルタが手にしてるのがカードじゃないってところもにくい。レーベルがなくなっちゃったのが悔やまれる。もっとたくさんの人に読んで欲しい、私の大好きな話です。

2012/03/19

[りんご。]

図書館本。 シリーズ七作目。 恋愛とか駆け引きとか難しそう。

2021/07/29