• ポイントキャンペーン

富士見ミステリー文庫
麗しのシャーロットに捧ぐ―ヴァーテックテイルズ

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 325p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784829163825
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

「決してこの扉を開けては駄目よ」先輩からの忠告が頭に浮かぶ。メイドの仕事を始めてから5年。シャーロットは主人のフレデリックに対する想いを日増しに募らせていた。彼は人形作家という仕事以上に人形を偏愛していたが、気にならなかった。だがフレデリックには愛する妻ミリアムがいた。しかし彼女とは一度も会った事がなく、生活している様子もまったく感じられない。人形への偏愛…姿を見せない奥方…。とある疑問をもったシャーロットは、好奇心とフレデリックへの想いを抑えられず、ミリアムの部屋の扉に手をかけた。それが恐怖の事件への扉とも知らずに―。一つの屋敷で起きる三つの時代にまたがる愛と憎しみの物語。最後まで読み終えた時、貴方ばどこまでも暗く深い悪意の存在に震撼する。

著者等紹介

尾関修一[オゼキシュウイチ]
第6回富士見ヤングミステリー大賞で佳作を受賞。受賞作である『麗しのシャーロットに捧ぐ―ヴァーテックテイルズ』で小説家としてデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

雪紫

40
1つの館を起点とした3つの時代の物語。人形作家の主に淡い恋心を寄せるメイド。異母妹に女として執着する少女。そして・・・悪魔。ネットで知った時に「決して夜一人で読まないでください(編集部)」とあったので従ってみた・・・正しかったわ。第一部のシャーロットの話だけでも怖かったのに、すべてが繋がった瞬間怖くなり、それだけでは終わらず・・・。ゴシックホラーとミステリ、ちゃんと両立したまま綺麗に着地してる。富士見、隠し玉多くない?2021/04/06

アツシカ

5
とても面白かったです。人間と人形の境界を乱し、あちらとこちらを曖昧にしながら読者をラストまで運んでいく手さばきが良い。構成の妙ですね。シャーロットに捧ぐ物語だと初めから示されているのに構図がどんどんズレていくストーリーラインが楽しい。2019/01/03

ユッチー

2
少し前に『ケルベロス第五の首』を読んでいたので、ある程度身構えて読む事が出来たが、それでもこの多重構造には眩暈を覚えてしまった。よくぞこのような話をライトノベルのしかも新人賞向けに書こうと思ったな! 目立った粗も無く、構成力も見事。作家はこの一作で姿を消してしまったので実に惜しい。2024/03/11

カワカミ

2
表紙から受ける印象とは対照的にしっかりとした本格ゴシックホラー。構成とそれ以上に人形と人間、その相食むような幻惑性が印象に残る。2018/01/03

little litre

2
構成が見事。各所にそこまで読んできた中で矛盾するような記述がなされて、一体どういうことだと読み進めていくと…… 個人的にはかなり好きな作品。2015/06/29

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/47519
  • ご注意事項