富士見ミステリー文庫 風月綺

皇城 一夢【著】

富士見書房（2005/02発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 292p／高さ 15cm
• 商品コード 9784829162910
• NDC分類 913.6
• Cコード C0193

内容説明

暴力と権力がはびこる’７０年、中国。上海は秘密結社・侠客党の手で護られていた。が、文革の嵐にまぎれ、南の紅花党が振興を開始。闇社会もまた、混乱していた。「俺を指名しして来た奴を。…殺したのか」悲しげに問うた男の名は、侠客党の若きエリート・風箔。絶世の武芸と冴えた頭脳をもちながら、人を殺せなくなった青年である。「敵の数は、減らせるときに減らす」刃物のような声は、上司の探刻。風箔の心の傷を分かち合う美貌の友。「まだ、殺せぬか。私はもう…顔も思いだせん」探刻は風箔に手を汚す必要のない仕事を命じる。党のパトロンの洋館へ行き、財宝のありかを示す暗号を解けというのだ。相棒は、妙になまいきな少女・選杯。一見平穏な任務に見えたが―。上海の闇の中、蒼き狼は胸を疼かせ真実を追う。第４回富士見ヤングミステリー大賞最終選考作。

著者等紹介

皇城一夢［オウジョウイチム］
３月１７日生まれ。大分出身
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感想・レビュー

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[schizophonic]

時代背景は文化革命の嵐が吹き荒れる中国。メインとなる密室殺人の謎解きは特に目を惹くものはないんですが、武侠小説meetsミステリという希少な一品。

2013/04/08

[こま犬]

本棚から発掘。

2011/02/12

[こんこん]

わりと謎解きが早い段階できたので、どんでんか……と思いきや、そこからが武侠でした。バランス的にはなかなかよい感じ。

2010/07/03