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出版社内容情報
《フォルクローロ》と呼ばれる町、岩手県遠野市から届いた手紙。それは、松岡圭真にとって運命の出会いとなるきっかけだった―。
内容説明
―私は空を見ました。いちめんはられたインドラのスペクトル製の網。幾億互いに交錯し光って顫えて燃えました―。民話を意味する“フォルクローロ”と呼ばれる街、岩手県遠野市から、一通の手紙が届いた。偉大な民俗学者・吉弥候部真宛てに届いた手紙に、曾孫の松岡圭真は興味を覚える。そして、誘われるかのように、圭真は急ぎ遠野へ向かった!そこで出会った差出人の少女・白石佳織に、心魅かれていく圭真。ところが、圭真と佳織は身も凍るような事件に遭遇する!!二人の想いの行方は!?事件のキーワードは『賢治の童話』にあり。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
へくとぱすかる
23
1時間で読了。抜群に読みやすい作品。日常系ではなく、しっかり殺人も起こるミステリ。論理ではなく直感で推理するだけに、探偵をつとめる主役の少年・圭真が、非常識な天才に見えてしまう。シリーズ作品っぽいノリがあるが、これはデビュー作品で、あとがきを読むと、完全に解かれていない伏線は次回作に持ち越しということのようだ。第2作は果たして……2016/07/03
schizophonic
2
謎解きすればするほど矛盾や筋の通らないことが増えていく謎構造。新人賞の一次予選落選作品に対する選評で指摘されるような問題点が、ほとんどあてはまりそうなレベルなので、このまま出版されたことも大いなる謎。説明の足りない箇所、くどい箇所が山ほどあるので、編集者が100枚削れっていえば、著者も本気だして少しはマシになったかもしれないのにねぇ。2013/04/03
ARiA
1
登場人物ほぼ全員の描写が美形のゴリ押しでお粗末。主人公の持ち上げっぷりも強引。出版社は、何でこれでゴーサイン出しちゃったんだろう…。トリックはなかなか面白かっただけに残念。
こんこん
1
バカミスを目指しているわけではないのに、結果的にバカミス、という壮絶な残念っぷり。警察がんばれ。2010/06/06