富士見ミステリー文庫 着流し探偵事件帖 白いブランコの鎮魂曲

村瀬 継弥【著】

富士見書房（2002/02発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 278p／高さ 15cm
• 商品コード 9784829161562
• NDC分類 913.6
• Cコード C0193

内容説明

体育館に残された二つの画鋲。それが事件の鍵を握る―。翔太は、親友の由紀夫とその恋人・美樹とともに、名門校の文芸部合宿に招かれた。そこで、殺人事件に巻き込まれる。巧妙な犯行。捕まらない犯人。完全犯罪という言葉が頭をよぎったとき、由紀夫がつぶやいた。「『崩れ』、というものが何事にもある」武士を先祖に持ち、宮本武蔵を師と仰ぐ由紀夫。翔太は彼とともに事件を追った。美樹に、密かな想いを抱きつつ…。しかし、水面下では新たな殺意が生まれようとしていた！和服姿で事件を斬る、名探偵・青矢由紀夫の和風冒険譚。

著者等紹介

村瀬継弥［ムラセツグヤ］
岐阜市在住。『藤田先生のミステリアスな一年』（東京創元社）で第６回鮎川哲也賞佳作に入選
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[schizophonic]

前作ほど緻密な作りこみ具合が足りないので、もともとこのシリーズが抱えてるいろんなフェイタルな問題が、擁護できないレベルに

2012/12/24

[フリスビー]

「青空の下の密室」の続編です。本格推理をライト層に分かりやすくという方針には共感できます。トリックや謎解き、キャラクターの成長など、充実していて良かった。ただ、文体が固いのでラノベとしては成功とは言えないかも。良作として心に留めます。

2013/01/23