- ホーム
- > 和書
- > 文庫
- > ティーンズ・ファンタジー
- > 富士見
内容説明
薫子は、サンルームから太平洋に沈む夕日を見つめる。巨大な太陽が、風景の全てを赤く染め上げる。海も、船も、水鳥も。数瞬後、漆黒の闇が訪れた。「…逢魔が時の訪れ…」なぜか、薫子は不吉な思いにとらわれ、震えた。実践ミステリ倶楽部部長、有栖の誘いにより、伊豆半島の南彫刻の家と呼ばれる館のパーティーに出席する四人組。不幸を呼ぶ男夏比古のせいなのか、初夏の伊豆を舞台に起こる不可能犯罪。犯人の動機は、そしてトリックとは?ビールを飲むほどに推理が冴える村櫛天由美の出した結論は…。ヘッポコ本格ミステリー第二弾。
著者等紹介
舞阪洸[マイサカコウ]
元レッドカンパニー所属。ゲーム原案・製作から小説まで幅広く手がける
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やっす
12
御手洗学園シリーズ二作目。前作の後書きで次回作の構想として触れられていた『吸血の館の殺人』はどうなったんだろうという疑問はさておき、今回も新本格の香りが漂う面白いミステリになっています。中心となるトリックはシンプルですが、さりげなく仕込まれた伏線や二段構えの解決などの外蓮味ある構成がいかにもという感じで好ましい。本格としてのしっかりとした骨格を持ち、キャラも個性的でなかなか面白いシリーズだけに、その後続編が出ていない様なのは非常に残念。今からでも続編出してもらえないだろうか。2016/11/15
二分五厘
0
2001.12.30
schizophonic
0
ある手がかりの使い方が巧い。2012/03/29