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内容説明
僕は小林少年。理由はどうであれ、こんな名前を付けた両親には腹が立つ。だけど、両親以上にむかつくのが、幼なじみの織田さやかだ。あいつは「コバヤシ少年!」と呼び捨てにして、楽しんでいる。それでも、あの切れ長の瞳でにらまれると、憎たらしいけど、背筋がぞくっとしてしまうんだ。まあ、僕たちのそんな状況なんておかまいなしに事件は起きる。僕の母親が失跡したんだ。「月に帰ります」という謎の手紙を残して…。これをきっかけに、夏休みを利用した母探しの旅が始まった。中学最後の夏休み。そのひと時で成長していく少年の姿を描く、甘酸っぱい青春ミステリー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鑑真@本の虫
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ひと夏の経験を描く、夏に相応しい一冊。 自分の名前に不満を持ち、幼なじみの少女に淡く恋心を抱く普通の少年・小林少年。 「月に帰ります」と言い残し失踪した母を捜すため、少年と幼なじみの織田さやかは、中学最後の夏休みに旅に出る。 ミステリー要素をうまく生かしながら、思春期の甘酸っぱい青春を映し出しており、それらを通した二人の成長が感じられて良かった。 設定や展開が独特で、発想が非常に面白く、特に母の月帰りの過程と真相が良い。 ほろ苦さなどがあれば、なお良かった。2014/07/20
schizophonic
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ひと夏の経験を描く青春小説としてはそれなり。2013/02/21
こんこん
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「ひと夏の物語」としては、たいへんよかったと思います。もうひと振りふた振り、ほろ苦さとか成長とかあると、もっとよかったかも。2010/06/14