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内容説明
「カナクさんがこの世界にいてくれるなら、あたしはどうなろうと構いません!」―カナクを救うため、白夢の泉に飛び込んだネウ。(撃ち抜け…何もかも忘れて、黒夢の魔王を倒すんだ!)―アレンシアの希望、若き影砲士ライカ。「さあ、始めよう。そして全てを終わりにしよう」―とうとうユーリエの許へ行く方法を見つけた黒夢の魔王カナク。双月暦1519年10月。それぞれの悲願を胸に、アレンシア大戦が始まった。緒戦は烈翔紅帝オリヴィア率いる連合軍の勝利に終わるが…!?強い愛、譲れない想いが世界を変えるファンタジック・ラブストーリー、感動のトゥルーエンドへ。
著者等紹介
上総朋大[カズサトモヒロ]
第22回ファンタジア大賞にて金賞を受賞し、『カナクのキセキ』シリーズでデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひめありす@灯れ松明の火
32
僕が選んだ軌跡は、決して他人に赦されるものではないだろう。世界を恐怖に陥れて、徒に犠牲を増やして、そして何より、君を悲しませた。優しく純真な君が、僕を追うを知っていて。暁の聖者、紅の魔女。そう呼ばれる彼女の姿は、何故か分たれたこの世界とよく似ていた。光も闇も、等しく世界の一要素。もう一度、この世界が溶け合う様に。悲しみは一緒に僕が連れて行く。だから君はどうか笑って、君だけの軌跡を歩んで欲しい。わがままだと分かっているけれど、大好きな君が大好きな人と一緒に歩んでいく世界に。どうか、マールの加護があります様に2012/12/22
ころん
8
カナクをめぐる物語、ここに完結。アレンシア大戦が始まり、今までそれぞれの物語が語れてきたキャラ達が一同に集結。どんな人生を歩んできたのか、どこに向かっているのか、それぞれの思いをぶつけあうような戦いは壮絶の一言で、1ページも目が離せなかった。悲しい結末を迎えたキャラもいるのに、読み終わった後は自然と優しい気持ちになれて、とても良い上質のファンタジーでした。ネウとあのキャラのやりとりで物語を締めてくれたのもよかった。あのふたりの旅は、にぎやかで楽しそう。時間さえあれば最初から読み直したいなー。2012/09/22
KEI
7
購入。紅き魔女と黒い魔王の旅が終わった。1巻で受けた感動を超えることはなかったことは残念だが、素晴らしい作品であることは間違いはない。ただ一人の少女を愛し、魔王に身をやつしてまでも生き抜いたカナク。彼が起こしたキセキは間違いなく世界をも動かした。愛する人を選ぶか、世界を選ぶか、そんな2択の前に愛する人を迷わず選びつつ、結果的に世界をも変えたこの物語の終幕は、まさにトゥルーエンドにふさわしい物と言えるだろう。正直、御都合主義と言われたら否定は出来ないけど、おとぎ話ぐらいは甘くてもいいだろう。次回作にも期待。2012/09/23
どんぐり@京都の何処かで
7
大円団!1巻読み終わった時ラノベで初めて涙ぐんだ。これから二人の旅がはじまるんですね。ユーちゃん、カナちゃんお疲れ様。個人的にはレベッカさんにもう少し幸せになって欲しかった・・・あまりにも苛烈な生き方に涙。読み終わった感がすごいです。次回作もたのしみにしてます。2012/08/24
ぷりん
7
報われる想いも、報われない想いもあった。それぞれの想いの表し方には、はたから見れば間違ったものもたくさんあった。けれど、あぁ、これでよかったのかなーと思えるラストですね。この世界観で、まだまだ語れることがたくさんありそう。番外編とか、同じ世界を別の視点から描いたりしてくれるといいのにな。2012/08/18