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内容説明
「―カナメ。あなたが好きです―」マルクの発したその言葉を、エルミナは信じられない気持ちで聞いた。思わずその場から逃げ出した次の瞬間、エルミナは見知らぬ場所にいた。再び“揺り篭”に囚われたエルミナは、過去の記憶を彷徨う中で自分の心と向き合う。―もう迷わない。私はもう目を逸らさない。ほの暗い酒場にエルミナの謳が静かに流れだす。彼女の想いをのせて…。不器用な二人の心が切なくすれ違う。
著者等紹介
手島史詞[テシマフミノリ]
第19回ファンタジア長編小説大賞佳作受賞作「沙の園に唄って」でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
のれん
10
最終刊一歩手前で短編を入れる。 ファンタジア文庫は本当に雑誌連載がお得意だ。作家にとっては優良レーベルだろう。それを読者側にも納得させるべく、設定を上手く使いこなすところが今作の魅力。 さて前回のマルクは本当に引きだったようで、一安心。早速イチャイチャカップルと化し、カナメたちの応援ストーカーズの構図がニヤニヤさせる。 こういうイチャイチャがデフォルトになった作品が多くなった昨今、ようやく咲いた作品の糖度は推して図るべし。だから最後には祈るのだ。もっと呆れるぐらい恋して欲しい、と。2021/05/17
みどり
3
引っ張る!次を超速読したくなる。できることなら、悲しくない終わりを!!祈らずにはいられない。2017/04/30
晦夢
2
短編と最終巻への布石。分かっていたけどカナメ…。2014/01/08
紅羽
2
ラストの流れから、すぐに続きを…と思って読むと、短編を挟んでいる事に気付きました。しかし、それらが上手く絡められ、良い形で纏まってました。やはりあのマルクの発言はそんな裏事情があったんですね。そして髪の短いカナメも可愛いです。さて、晴れて気持ちは通じたのはいいですが、次で完結巻。どんな結末になるのか楽しみです。2013/04/30
天鈴
2
クライマックスに向けての最後(?)の短編集です。三角関係も一応一区切りついてほっとする間もなく大変なことにっ。ここで次回に続くというのはひどい。早く続きが見たいなぁ。相変わらず長編の中に違和感なく短編が混ざっていて読みやすかったです。2011/07/20
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