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内容説明
「もっとぎゅっと握れよ」夕日が赤くてよかったとアイは思う。アリスと繋いだ手のせいで、頬が赤くなっているかもしれないから―。アリスに頼まれ、アリスとディーの故郷へと向かったアイ。しかしそこは、延々と14年前の一年間を繰り返す閉鎖空間だった。アリスと一緒にタイムループを解こうとするアイは、やがてそこに一人の生徒の死が関係していることを知る。「俺たちを、3年4組をこの閉じられた世界から解放してくれ」“外”の世界を望むアリス、同じ道を目指すアイ。そしてアリスの背を追い続けながらも決別したディー。それぞれの想いが交錯し―。
著者等紹介
入江君人[イリエキミヒト]
第二十一回ファンタジア大賞「神さまのいない日曜日」でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Yobata
27
アリスに頼まれ辿り着いたのはアリスの故郷オスティア。そこは延々と14年前の一年を繰り返す封印都市だった。そこに囚われている三年四組を解放してほしいとこの世界を破壊を望むアリスに、アイはこのループには一人の死が関係してるという鍵を握り…。三年四組って前の学校とは違うのかwアリスとディーが囚われてる街でついに世界を救うと息巻いてたアイは挫折する。世界を救うということはその人の世界を,望みを叶えることとしそれに忠実であろうとしたアイだったけど、アリスが望む破壊を主観で拒み生かしてしまい自身の道を自身で閉ざして→2014/10/20
た〜
18
アイにとっての転機の巻、といったところかな2016/01/24
ミモザ
18
★8 タイムループする町からアリスたちを脱出させる話。この世界観が好き。あと、敵キャラのディーが実はいい子だったのもミモザ的にポイント高いよ。 アイは自分がアリスに惹かれている自覚なしだったけど、そんなウブなところもグッド!そして、その恋心のせいで、最後の最後でアリスを『救わなかった』のかな。救われたハンプニーを裏切り、救ったアイ自身を否定する致命的ミスだったのに。ほんと哀れだな。 これからアイがどうするのか、楽しみ。2013/08/08
リプトン
16
アリスやディーの根源である3年4組の話で、3巻からの流れはこのためにあったといえる話でした。アイ、アリス、ディーそれぞれの想い―、そして秘密、文句なしに面白かったです。アイは真実にたどり着き、そして、選んでしまう…。世界を救う夢を持ち頑張ってきたアイが世界に救われるというどこかままならない切ないラストでしたが、この選択がアイにどう影響していくか続きが気になるひきでした。2013/07/30
ころん
12
3巻から続いていたアリスとディーの物語が完結。ここにきて遂に色恋沙汰が解禁!ということで、いつもとは違った面白さがありました。このシリーズらしい、なんとも切ない仕上がりで大満足。最後の、アイとアリス、ディーがそれぞれの気持ちをぶつけあうシーンが凄く良かった。てっきりアリスは消えてしまうのだと思ったけど、次巻以降も出番がありそうで個人的に嬉しかったり。でも、この矛盾がアイにどんな影響を与えることになるのやら…2011/06/23
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