- ホーム
- > 和書
- > 文庫
- > ティーンズ・ファンタジー
- > 富士見ファンタジア文庫
内容説明
「…おかしい」「なにがぁ?ミミちゃん」「おかしいわ…こんなにのんびりまったり穏やかな毎日を送れるだなんて!」「あ、ケチャップバーガーだっ食べていい?」「だめよぜぇったいあり得ないわ!ケチャップバーガーむしゃむしゃ平和な日常なんて私の人生にあり得ない!はっ!これって何かおっきな災難の前触れ?嵐の前の静けさなのね!?」「ミミコさん…言霊って知ってます?」特区でもぐりの調停屋を開業した葛城ミミコ。扶養吸血鬼兄弟を抱えつつ心機一転奮起するが、不運の神に骨の髄まで愛されちゃってるミミコの下に舞い込むのは災難ばかり!?望月兄弟の活躍も見逃せない、帰ってきた日常(!?)編。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まりも
12
こんなにほのぼのしたドタバタ日常を読めるのも短編だからこそ。今回の過去編は今までで一番好きだったかもしれない。第二次大戦後に舞台が移り急激な変化を遂げた時代とその時代を見つめ適応させていく吸血鬼たち。多くの人物が登場したことで短編とは思えない密度がありました。中でもジローが人間だった頃の許嫁はづみとの再会は胸に来た。現代、過去ともにジローは女泣かせですね。2014/10/09
じお
9
★★★★★ 再読。女王事件から立ち直り、モグリの調停屋として大忙しのミミコ達と、第二次大戦からとうとう香港までの過去エピソードを収録した短編集第5巻。面白いです、日常のドタバタがただ楽しい。そして正直これが最後と知ってるから楽しいけど、切ない。過去エピソードは一気に詰め込んできた印象、だがちゃんと面白い。これまでとは違いカーサ掘り下げとかではなく、他の血族、豪王、セイ、ゼルマンなどなどのお話が、その辺りのエピソードもやはり面白い。しかしウォーカーマン………コイツが諸悪の根源なのでは?2025/06/27
紅羽
8
短編集、5冊目。もぐりの調停屋を始めたミミコたち。第二地区で半ばタダ働き同然な仕事に勤しむミミコとジロー。それでも平和な日常という感じで和みました。コタロウくんも、「本部基地防衛部部長特別渉外担当官」という名のお留守番を任ぜられ、張り切ってますね。でも本当に有能なのは彼なのやも…。過去編も大変良かったです。2015/11/30
晦夢
5
短編集。ジロー、ミミコ、コタロウの日常は読んでて安心するな。ほっこりする。後半半分くらいある月と太陽のモンタージュは場面がどんどん移る二十世紀後半の模様。名前だけ出ていた人物や、少ししか出てない人物の過去や未来やら。すごく良かった。2014/02/10
こうづき
4
最後の過去編に鳥肌が立ちました。二十世紀後半が、世界のどこにとってもどれだけ激動の時代であったか。そして、長い時を生きる吸血鬼たちがどんな気持ちでそれを見るのか。とにかく色々な場所と時代と人をザッピングしていく話だったので、本当に楽しめました。もちろん前半の短編も良かったです。たくさんの犠牲を糧に、少女は成長したのだ……!2014/09/20
-
- 和書
- 近代日本の政党と官僚