富士見ファンタジア文庫 大菩薩峠の要塞〈２の巻 「守」甲州封鎖篇〉

朝松 健【著】

富士見書房（1992/02発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 264p／高さ 15X11cm
• 商品コード 9784829124277
• NDC分類 913.6
• Cコード C0193

内容説明

天保八年十月三日、暮四ツ、新吉原大火ニテ焦失ス―。史書に記されたこの事件こそ、超兵器・巨弾砲の第一撃であった。父である第十一代将軍家斉を抹殺せんとする滝津姫は、大菩薩嶺の大要塞をもって甲州を配下におき、幕府に謀叛の牙を剥いた。対する遠山金四郎、村垣左太郎らは“反撃部隊”の結成を急ぐが、滝津姫の魔手はすでに城下へ…。幕末の江戸の空を紅に染める、滝津六鬼忍ＶＳ公儀御庭番・倉地兼人の死闘。超常の力を持つ忍者たちの、壮烈なる銃撃戦が始まる。果たして歴史は変わってしまうのか？―好調の長編歴史アクション・ファンタジー、堂々の第２弾。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[紫]

伝奇アクション活劇シリーズの第二巻。今回は幕府側の反撃のターンといったところでしょうか。ところが、江戸幕府の首脳部はろくな人間がいなくて、どいつもこいつもこの機会に有利に立ちまわることしか考えていないんだから、未曽有の有事を前にしながらとってもブラックな江戸幕府なのであります。あとがきにいわく「第三巻は、おそらく、一九九二年の初夏から盛夏頃に発売でしょう」と告知されたものの、現在にいたるまで続巻は遂に刊行されないまま、まさかの打ち切り！　朝松健先生、どこか出版社を探して、完結させてくださいよ。星3つ。

2019/08/13