- ホーム
- > 和書
- > 文庫
- > ティーンズ・ファンタジー
- > 富士見ファンタジア文庫
内容説明
天保8年、正月。甲州郡内領鴉ヶ原では、全国各地より集められた銃士たちによる、“天保砲術試合”が催されていた。主賓は徳川11代将軍家斉が第40子、正親町滝津姫。家斉に、最も愛され、最も恐れられた夜闌の姫である。大菩薩峠に移封させられていた彼女は、射程25里の超兵器・巨弾砲を作り上げ、江戸城の砲撃を始めとする幕府転覆計画を策していたのだ。これを察知した家斉は、公儀御庭番・村垣左太郎、倉地兼人らに密命を下した。―大菩薩峠の要塞を破壊せよ!時代小説と冒険小説に愛を込めて贈る、著者入魂の書き下し長編歴史アクション・ファンタジー。壮麗なる群雄たちの熱きドラマが開幕する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
冬至楼均
1
虚虚実実の朝松ワールド全開。未完なのが惜しい。2012/10/20
紫
0
1991年刊行。「全三巻立ての荒唐無稽」の構想だった伝奇アクション活劇開幕編。舞台は天保八年(1837年)、徳川家斉の第四十子滝津姫(設定年齢数え十三歳=満十二歳)が幕府に反旗を翻し、途方もない指導力で巨大組織を作り上げ、大菩薩峠から射程距離二十五里半(約102キロメートル)!の巨弾砲で江戸を砲撃するというんだから、何ともロマンに溢れた法螺話であります。虚実を交えて登場人物の人数がとても多いのですが、キャラクター描写は総じて誇張気味。巨弾砲の試射となる初砲撃が江戸に撃ち込まれたところで二巻に続く。星3つ。2019/08/01