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内容説明
「…いいんだね?」そう尋ねる神父に、ミミコは頷いた。「新生『カンパニー』の代表。あたしでよければ、お引き受けします」吸血鬼と協力し、人間たちを避難させる少女の姿―崩壊する特区から全世界へ流されたこの映像が、ミミコの運命を変えた。世界中で注目される存在となった彼女は、二つの種族の共存の象徴として『カンパニー』代表になって欲しいという、尾根崎たちの依頼を受ける。特区を奪還し、コタロウを―そしてジローを迎えに行くために、自分にできることは全てやろうと決意するミミコ。そんな時、突然現れた豪王・フォワードが、彼女にある提案をするのだが…!?新感覚吸血鬼サーガ、新たなる運命が脈動する第8弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まりも
15
第三部開始。今回はミミコが戦いの希望として大きく成長する回。ジローへの想いや不安に揺れるミミコ。立ち止まった原因が3人の関係なら再起のきっかけになったのも3人っていうのは素晴らしいです。サマンサの言葉も良いですね。相変わらず大人たちが渋すぎる。ゼルマンの血を継ぎ特区で戦うサユカ。カーサと同じ混沌の力を得るケイン。バウワウ卿の中に入りサユカと行動を共にするセイそれぞれが奪還へ向けた準備を始め今後の展開に目が離せません。2014/10/08
じお
9
★★★★★+★ 再読。特区から脱出し、シンガポールへと逃れたミミコ達、だがそこで彼女は自分の立場が大変なことになっていることを聞かされる、一方、ジローは真祖混沌に連なる大吸血鬼西の虎仙によって修行の場に、ひとり特区に封じられたコタロウだったが…、世界に向けてつづる壮大なラブレターの第8巻。面白いです、ミミコ、ジロー、コタロウの三人の絆が強く光る物語だったなと。タイトル通り、話のキーポイントは恋、愛、ラブ。サマンサ教授がいいキャラ過ぎて、→2025/06/26
紅羽
6
力を蓄え、反撃の準備に入る第三部開幕。突然ミミコに豪王からのプロポーズ。皆の事を思い、揺れるミミコにサマンサの「丸ごと愛してあげる」という言葉は熱くなりました。その後の三人の邂逅は素敵でした。ラストまで後少し。色々と期待が高まってきました。2013/07/02
晦夢
5
第二部から第三部への転換の巻。特区を奪還するためにそれぞれがそれぞれの戦いをする。あざのさんが書くおっさんは本当にいい。2014/02/06
みどり
3
一気に終息へ。これから畳みかけるように数冊が出るんだろうな、という期待(実際完結してることはわかってるし)に身もだえしたいくらいだ。やはり、ラノベと言う言葉が生まれた時代の、真骨頂である。今のラノベはこういう勢いもストーリー性もなさすぎるな、と。2017/04/20