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内容説明
水原勇司の知る限り、物部景ほどアブナイ奴はいない。無口なのは、まだいい。陰気なのも、大目に見よう。問題は、無愛想で剣呑なアイツが、何を考えているか、サッパリわからないことだ。まして奴は、悪魔狩りのウィザードというご大層な異名を持つジャンキーなのだ。だけど、と水原はニヤリと笑う。どこか不器用に生きる奴のことが、嫌いになれない。だから相棒になったのだ、と。後にカプセルと呼ばれるドラッグに関わり、自らの意思で戦うことを選ぶ人々。景と水原、梓と千絵、茜と甲斐、そして三人のBたち―。知られざる、彼らの出逢いと決意が今、語られる。未収録の短編2本を加えた短編集、完全バージョンで登場。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まりも
10
短編集その2.今回は出会いがテーマなのかな。景と水原がタッグを組んでから信頼し合えるような仲になるまでの話。伝説になった景と甲斐の戦闘。そしてファーストセルの3人がともに行動するきっかけとなった話。本編では見る事が出来ない彼らの違う面が見れたのは良かった。梓は相変わらず景を振り回してましたが女の子らしい一面も見せてくれたりとちゃんとヒロインしてる。キメリエスは敵ながら非常に魅力ある存在でした。オカマキャラは男気高いの多いな。2014/07/08
椎名
7
短編集と言うには些か濃すぎる内容でしょうこれは。思わず一気読みでした。水原と景ちゃんが本当の相棒になっていくまでを描いた「相棒」はもちろん、ウィザードvs甲斐氷太初手合わせという熱くならざるを得ない「狂犬」は最高。置き去られた十円に、「夜道」から繋がる死んだふりと、ほんの一言や一瞬の行動が綺麗に機能していてお見事。Dクラッカーズの始まりとも言える「同胞」はオカルトとセックスにドラッグと強烈な内容ではあったものの、あとがきである通り幅や深みの出る一本となった。死は大切な人から贈られるという一言が印象深い。2015/01/01
晦夢
7
景と水原の出会い、景と甲斐の出会い、そしてファーストセルの面子が3人揃う時、など非常に豪華な短編集。幼い頃の景と梓のやり取りもよかった。何よりキメリエスのキャラが最高。2014/04/26
nas
4
やっぱBのメンバー好きだな2020/10/17
こうづき
3
刊行順通り、5巻の後に読みました。どれも良かった。昔の景ちゃんは相変わらず不憫(笑)。水原かっこいいな……。甲斐との最初の戦いも読めて良かったです。話と話のあいだにあるリンクもいいですね。夏祭りはなかなかてんこもりでしたが、あとがきで来歴を読んで、サービス具合に納得がいきました。さて、次は6巻だ……!2014/02/05