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内容説明
“大丈夫。一緒にいてあげるよ”クルーエルさんの言葉は、本当だった。一緒にいて僕を孤独から、危険なことから守ってくれた。僕はただ、与えられた優しさを受け取るだけ。だから今、彼女が僕の助けを必要としてくれるなら。全力で応えるために、夜色の詠を詠う。不完全でも、不恰好でも、これは僕が彼女のために紡ぐ詠―。想いを世界に反映できる召喚術・名詠式。その専修学校トレミア・アカデミーに、人を石化する灰色名詠の使い手が侵入した。目的不明のまま、自らを「名も無き敗者」と称する使い手は、校内の人々を次々と石化していく。そして、ついにクルーエルとネイトたちにも「敗者」の手が伸びるのだが―!?大切なもののため、少年は立ち上がる。召喚ファンタジー第3弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まりも
23
再読。まだアーマを呼び出せないもののネイトの確かな成長が感じられる回でした。話としては派手さが無いものの堅実に物語を進めているな。灰色や夜色といった異端の存在に加えてクルルの謎と今後が非常に気になる展開となっている。イ短調のメンバーも登場したけど相手の正体は謎に包まれたまま。今後への繋ぎの回としては十分な出来だった。それにしても最後のクルルとネイトのシーンは悶える。2014/03/13
カインズ
10
【灰、敗に通ず】またも学舎に現れた敵を撃退するため、生徒と大人達が頑張る巻。狂気に陥りながらも強い信念を持つ敵が出てきた。また、「イ短調」の登場により物語に広がりが感じられた。2012/06/29
つみき
10
何がどうなっていくのか、ただただわくわくします。さすがにセラフェノ言語を読み解く時間はないですしね(笑)そもそも、図書館で借りているから……返さなくては。クルーエルが一体何者なのか、カインツの出逢った少女と何か関係があるのか、とても楽しみです。イラストも相変わらずふんわりと綺麗で、癒されるなぁ。2012/01/10
仔羊
9
物語が奥深く進み謎が謎を呼ぶ三巻目。最初手にした時よりも大分入り組んでいるのだなと改めて実感するほどの伏線の多さ。クルーエルとネイト、そしてカインズと老人と少女、エイダとイ短調それぞれが今後どのように進展していくのか目から離せません。ネイトとクルーエルとの甘酸っぱい関係も同じく(笑)。ゆっくりとその全貌が明らかになるのはまだまだ先だろう2011/09/20
たく@ぼっち党員
8
学園襲撃。熱い要素が散りばめられているんだが、不完全燃焼。まだ3巻ということを考えれば当然か。2015/08/30