- ホーム
- > 和書
- > 文庫
- > ティーンズ・ファンタジー
- > 富士見ファンタジア文庫
内容説明
赤土だけの大地と掠れた黄色い空の下、漆黒の鎧兜に身を包んだ冥府の獄卒が歩いていた。獄卒が目指す先には―。「久しぶりだな和穂」兜の下の優しい笑顔と和穂の目が合う。「…えぇと…誰でしたっけ?」和穂は居心地が悪そうに答えた…。というやり取りがあったかどうかはさておき、鏡閃の復讐が始まった。理渦器が造り上げた擬似宝貝の能力は、仙人の魂魄を一人分だけ集めるもの。だが和穂の復活は、鏡閃の罠だった―。一方、轟武と殷雷たちが闘った地に梨乱たちが到着する。そこには和穂の亡骸と宝貝の残骸が散っていた。悲しむ梨乱は殷雷刀の打ち直しを決意するが…。緊張高まる異色の中華風異世界ファンタジー・シリーズ、完結編の上巻。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
レモン
23
何か裏があるはず、と期待したまま終わってしまった上巻。大団円とは程遠い展開にハラハラドキドキ。鏡閃の一族に何があったか、よくわからなかったのだが、ちゃんと言及されてたのか?おかげで復讐の理由がさっぱりわからないまま、話だけが進んでいく。核天に獄卒はぴったりの天職。静嵐の秘密も気になるし、急いで最終巻へ。2022/01/11
ABCorenge
8
鏡閃が頑張って仕組んだ折角の仕込みを、龍華姉さんが仙術で周辺丸ごと吹き飛ばすの巻。茫然自失の鏡閃カワイソス。下巻も確かに過去読んだはずだが、朧げにしか記憶になく新鮮な気持ちで読める。お得。2021/08/29
こわっぱ
3
ライトノベル史上に残るすごい展開。最終章にきてからまさかの主人公誰だっけ状態。2018/02/21
こんこん
2
まさかのお師匠様主人公化、そしてさらなる混迷を極める自体。大団円、なのだから、着地点はあるのだろうけれど、それでも。2012/06/27
春巻き
2
2月の最終巻発売に備えての再読。張り巡らされた伏線や謎を推理してみるものの、結局著者の構想はその上をいくのだろうなという気がする。燕寿と孫歳の会話などはブランクを感じさせない軽妙さがあって良い。次回作もあることを願いたいが…2009/01/17