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内容説明
トリスタン市では、魔法と関係のない人たちが、ある日突然魔族化するという謎の事件が頻発していた。「“黒騎士”に呪われると魔族になる」隣の人間がいつ魔族になるか解らないという緊張感から生まれた街の噂で、人々は静かに恐慌状態に陥っていた。そんな中、深夜の街角でレイオットは異形のものに遭遇する。半人半馬。神話に出てくるケンタウロスのように、高貴さを持ちながらも魔族のような禍々しさを併せ持つ異形。まさかこれが“黒騎士”!?レイオットの前から一瞬にして姿を消した異形のもの。この時のレイオットはまだ知らなかった、この出会いが、彼を最悪の事件へ導くことになるのを―。榊一郎のハードボイルドファンタジー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
草薙香里
4
黒騎士は中に人間入っているのかな?魔族に理性は無いもんね2014/04/30
みかづき
4
おっと上下巻でした。集団心理の推移が見ていてとても面白いです。レイオットと憂国騎士団とのやりとりとかすごく好き。無意識に都合のいいように「設定」するというのは、なるほどと納得。黒騎士の正体やら、みんなが気づくはずなのに気づくことのできなかったなにかなど、下巻が気になります。2012/06/08
ぎお
3
なんだか妙に説教臭さが増していた第七巻。一般人を魔族化させるという「黒騎士」のうわさ。危機感と疑心暗鬼から暴徒化する市民。影で暗躍する者を追って、ネリンやレイオットたちは動く。作者が「暗黒分が溜まらないと書けない」と言うように、後味が悪い展開が目立つ。暴徒にリンチされて殺されたCSAの子が不幸すぎる。この作者は悪趣味なところが結構あるが、今回はそれが如実に現れていた。騒動の発端である黒騎士は、他人を封呪素筒代わりにして魔法を使っているのか。次でちゃんと正体が判明するように期待しよう。2013/05/19
永山祐介
3
「周囲の誰が魔族化するかわからない」状況の描写はムカムカするほどいやらしい「正義の」市民を書いていて良いですね。判りやすいほど底が浅くて素敵だ。2006/03/22
遊辺
2
正義ってのは中毒をおこすからねぇ、とのセリフが突き刺さる本巻。浮浪者トムと不死者ロンの会話が非常に温かい。『確かに生きると言うことは本来そういうことであるな』。 あと、初見殺しな黒騎士戦の絶望度は結構高いと思うのだが。2019/02/14
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