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内容説明
名もなき、少女は目を覚ました。サクラの花びらの舞う、その庭園で。心を持たない彼女は出会った。姉とも言える母とも言える存在―フィリシエラに。そして、二人は世界を守るために生きることを運命づけられた。周囲を食い、無に帰す白い悪魔―雪玉が空より降り注ぐ世界。その世界で人は眠りについていた。快楽の夢におぼれながら緩やかに死んでいくシステム―ベッドの上で微眠んでいるのだ。滅び行く世界に生きるものたち―人造人間。彼らは、人を守り、生を未来へと繋ぐ責を負う…。生なき人造人間たちが、生とは何かを求め闘うリリカル・ファンタジー第一弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
倉本彩矢
1
静謐な世界で繰り広げられるファンタジーSF。導入部のためか人物描写に浅い箇所はありますが、今後の展開が非常に気になります。1のみで、以降が発行されていないようなのが実に残念。水上カオリさんのイラストもイメージどんぴしゃです。作者さんは現在、七月隆文さんというペンネームに変わられてご活躍中です。2012/10/29
永山祐介
0
動くものの殆どない静かな街に、雪玉が音も無く降りしきるビジュアルイメージは綺麗ですね。そういう感じは非常に好き(もっとも作中の雪玉は、「綺麗だ」とのんきに楽しむような存在ではないですけど)。2004/05/25