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内容説明
星の海であった。水面にも、頭上にも、そして地平にも輝く無数の星たちがあった。そんな宇宙の中を滑るように進む一艘の舟。ラクシは、その舟の上で虚ろな瞳で星を見上げていた。心の中に、カリスウェンのことだけが、痼りとしてあった。荘園内の大量の武器の備蓄が暴かれ、翻意の容疑を告発される“水の貴公子”カリスウェン。他の侯爵からの追及はついに裁判にまで発展し、彼は退路を断たれる。カリスウェンが己の命を燃やしつくそうとする時、ラクシは自らの鼓動を止めることができなかった。星が、命が、運命が流れ始める。超大河ファンタジー、激動の第二十二弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
文庫フリーク@灯れ松明の火
32
『グイン・サーガ』アルド・ナリスの酷薄非情さ したたかさと黒さが六侯カリスウェンに有ったなら。ジッタが気になるけれど、手持ちの巻はここまで。地獄の引きにならなかったのは、喜ぶべきか悲しむべきか複雑。2010/11/22
珂音
15
事態はカリスウェンにとって悪い方へ悪い方へと転がっている。この窮地をどうやって乗り切るのか・・・政治絡みだとティーエの出番はほとんど無いな2010/07/05
朱音
11
うむむ、水の貴公子さまはやはり水でいらっしゃるのか…もうちょっと「炎」になってもいいんじゃあるまいか。ラクシ→六侯はやっぱり兄代わりということで落ち着けちゃうんでしょうか?あとまたキャラ使い捨てな予感(涙)ここまでの巻しか借りてないんだ…!表紙絵はいい感じだけどカラーイラスト1,3枚目がなんかキュートで雰囲気が違うよね。マンレイドさんが女傭兵のイメージからだんだん離れてゆく…2010/08/30
p.p.
8
人は誰しも、心のどこかで自分は特別だと思ってしまうものだ。改革には痛みを伴う、と一昔前の総理大臣も言っていたが。その痛みを負うのは誰か、考えただろうか。「でも、死ぬ人間、傷つく人間は、民衆という群れではなく、一人一人の人間なのだということに、今頃になって気付いたのです」「人々とは、わたしであり、あなたなのだと。立場が違えば、騒乱で死ぬのは、わたしでも有り得るのだと」日常の中で、ともすれば忘れがちである。どこの国の人間だろうと、それは国民という塊ではないと。一人一人の集まりだと。2010/12/08
みとん
4
いい加減に飽き始めてきた…。なぜこんなにも話が進まないのか。最初から最後まで暗い雰囲気だと読んでいて気が滅入るし、飽きてくる。いつも明るいドラちゃんも取り乱してて暗いし、カリスウェンには明るさは求められないし…。しいて言えば、ジッダとキリのじゃれあいのシーンがイラストを含めてよかったかも!?出来れば口絵がせっかくカラーだし、カリスウェンとラクシの天体観測逢い引きのシーンが見たかったな〜。ようやく姿を現したマレブ。今回も登場したとたんに【次回へ続く】。そして中心人物たちの預かり知らぬところで話は進む(笑)2011/04/12