内容説明
岡本綺堂「影を踏まれた女」、三浦哲郎「左手左衛門の犯罪」、杉本苑子「鳴るが辻の怪」、皆川博子「妖笛」など、自由奔放な物語展開で幻想と妖美の世界を描きだす伝奇小説をはじめ、人間の底に潜む恐怖の感情を巧みにあぶりだす江戸時代を舞台にした「ホラー小説」の秀作を厳選した時代小説ベスト・アンソロジー第5弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
三谷銀屋
2
錚々たる顔ぶれの時代小説アンソロジー。ホラーと銘打たれているが、怖いというよりは不思議な事象を題材にした伝奇小説の趣が強い。正統派の怪談ホラーは岡本綺堂「影を踏まれた女」。街明かりの無い時代の夜の月の明るさと妖しい存在感が伝わってくる。忠臣蔵の後日談を書いた皆川博子「妖笛」は、運命と人心のままならなさが巧みに描写されていて切なくやりきれない余韻があり、特に好きだった。因果応報の怪奇物語、杉本苑子「鳴るが辻の怪」や、見つめる人の運命を狂わせてしまう不思議な瞳を持つ少女の話、戸部新十郎「雲母子」も面白かった。2021/01/23
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