内容説明
学校でも家でも心を打ち明けられる人がいない。学校でおしつけられる暗記ばかりの勉強はまちがってると思うけど、それに何の疑問も抱かないクラスメートたちとは話しても仕方ない。まわりには何の悩みもない子だと思わせとくしかない。たった一人、恋する楽しさを教えてくれたあの人にも、わたしはすがることができない。あの世では、本当の自由が得られるかしら？中国で実際に起きた少女の自殺事件に取材した衝撃の話題作。１９８９年、中国の中学生が選ぶ文学作品コンクールで金賞を受賞。中学生から。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ロピケ
5
この春長女が中学生になることもあって、胸をざわつかせながらも借りてきた。自分が１５歳の頃、どんな事を考えていたっけ？ただ、早く大人になりたかった、くらいしか今となっては思い出せない。楽しい時もあったのだろうけれど、当然だけど、中学高校時代楽しいとばかりは感じていなかった。実話に基づいたノンフィクションで、主人公の女の子の日記も引用されている。時に読むのが辛い箇所があり、結末間際のある場面はまともに読めなかった。新聞記者でもある著者の若々しい、女の子に寄り添う気持が伝わってくる。残された大人達も悲しい。2013/04/05
はむいち＠さっぽろ
1
読んだのは25年くらい前か。苛烈な学力競争の果ての悲しい結末。
ゆう
0
1986年、中国・上海一のエリート中学に通う15歳の少女が自ら命を断った。この本は、彼女の死を追ったルポタージュ。2017/02/01
