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内容説明
『伝奇集』はアルゼンチンが生んだラテン・アメリカ文学の旗手、ホルヘ・ルイス・ボルヘスの代表作である。不思議な『百科事典』をめぐる奇譚「トレーン、ウクバール、オルビス・テルティウス」、夢の世界の〈秘儀〉を描いた「円環の廃墟」、永遠なる図書館の神秘を語った「バベルの図書館」、占星術や“無限のくじ引き”の歴史を考察する「バビロンのくじ」他、全17篇を収録。伝説、神話、博物誌等、虚実織り混ぜた、さまざまな書物に対する限りない偏愛に満ちた作品集。
目次
八岐の園(プロローグ;トレーン、ウクバール、オルビス・テルティウス;アル・ムターシムを求めて;『ドン・キホーテ』の著者、ピエール・メナール;円環の廃墟;バビロンのくじ;ハーバート・クエインの作品の検討;バベルの図書館;八岐の園)
工匠集(プロローグ;記憶の人フネス;刀の形;裏切り者と英雄のテーマ;死とコンパス;隠れた奇跡;ユダについての3つの解釈;結末;フェニックス宗;南部)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たつや
46
世界の名作文学紹介で、ボルヘスの「南部」が紹介されてたのを見て、初めて知るボルヘスの「伝奇集」借りる。村上春樹も難解ですが、こちらは、その十倍ほど難しい。いずれも聖書等、元となる書物をアレンジした短編集らしいけれど、プロローグにある通り本当に難解でした。でも、古い良いものを読んだ気はします、覚えていたら又借りよう。2017/06/13
色々甚平
7
内容は惹かれるものもあったが、それ以上にあまりある誤字脱字の数々にうんざりしてしまった。もし伝奇集を読むのであれば、ひとまずこれ以外の出版社を読むことを勧めたい。2019/09/17
deadman
5
一度読むだけではまったく掴みきれない。まるでボルヘスこそ「バベルの図書館」の円環の本のよう2014/08/15
更新停止中
3
再読。こんなに何度も図書館から借りてるぐらいなら岩波文庫の買えよと自分でも思う。永遠に読み飽きる事もないし、永遠に理解することもないし、たぶん永遠に読み終わることもない。2010/02/03
marimo
2
★★☆ 図書館本|難解と聞いていたし実際そうだったが、最初に収められた『百科事典』をめぐる「トレーン、ウクバール、オルビス・テルティウス」でその美しさに魅せられた。幾重の“架空”の中で世界をつくりあげる凄みよ。ほか「バビロンのくじ」「バベルの図書館」は素直におもしろかったし、“不眠の長ながしい暗喩”だという「記憶の人フネス」も好き。当然だが作中のすべての言葉は作者によって選びとられたもので、それがこの上なく詩的だ。一編はとても短いので、いくつかを読むのでも十分楽しめるだろう。時間を要したが読んでよかった。2021/06/06
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