内容説明
1936年7月17日、モロッコで勃発したクーデターを機に、2年9カ月におよぶスペイン内戦の火蓋が切られた。ファシズムの台頭、共産主義革命をめぐる国家間のエゴの綱引き、苛酷極まるこの闘いに、55カ国5万人におよぶ義勇兵は、なぜ身を投じたのか?理想や正義、人類愛が実感をもって信じられたこの時代は、まちがいなく20世紀の青春であった。青年義勇兵の軌跡を通して、スペイン内戦の真実を描く。
目次
1 もう一つのオリンピック
2 国際義勇軍部隊の誕生
3 第5連隊の創設
4 緒戦の推移
5 スペイン不干渉委員会
6 ピレネーを越えて
7 革命の都市、バルセロナ
8 国際旅団の誕生
9 初陣―マドリード防衛戦
10 後続の国際旅団の誕生
11 ハラマ河の戦闘
12 グアダラハラ戦闘
13 ゲルニカ
14 国際旅団の休息
15 バルセロナの市街戦
16 ブルネテの戦闘
17 唯一の日本人義勇兵の戦死
18 テルエルの攻防戦
19 エブロ河の決戦
20 国際旅団の解散、帰国または亡命
21 スペイン内戦の終結
22第2次大戦と元義勇兵たち
23 第2次大戦以降―アメリカとイギリスを中心にして