想像力欠如社会

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想像力欠如社会

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  • サイズ B6判/ページ数 226p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784335950391
  • NDC分類 360.4
  • Cコード C0095

出版社内容情報

世の中はしんどい。でも、生きる。世の中はしんどい。でも、生きる。



いつからか、人とすれ違うときに道を譲らなくなった。

いつからか、人の弱さを無意識にたたくようになった。

いつからか、人に悩みごとをたやすく言えなくなった。

いつからか、日常が息苦しいと思うようになっていた。



日々を暮らす人と向き合った、大学生が描く人生物語。





【目次】

第1章 道を誤ってしまった君へ?元非行少年の願い?

第2章 特別なんかじゃないんだよ?全盲ママの子育て?

第3章 路上生活の“おっちゃん”たちからの贈り物

第4章 ありのままで生きていく?脱毛症への偏見と闘って?

第5章 弱みを強みに変える人生

第6章 ある いじめの記憶のあとさき

第7章 河川敷のいのちたち

第8章 妻として、犯罪被害者として?今日もあなたと生きていく?

第9章 3・12?忘れられた震災?

第10章 ふるさと?6年目の決断?

第1章 道を誤ってしまった君へ?元非行少年の願い?

 少年院や鑑別所を出た後の少年の社会復帰を支える「チョイ悪」風の男性。

 社会で懸命に生き抜こうとする元非行少年と、男性は、

 ともに悩み、ともに乗り越えようとしていく。



第2章 特別なんかじゃないんだよ?全盲ママの子育て?

 6歳の女の子のお母さんは、まったく目が見えない。

 「子育てができない」という非難や、「普通より子育てが素晴らしい」という過剰な賞賛を受ける。

 その中で出会った信頼できる人たちと、一緒に子育てをする日常を描く。



第3章 路上生活の“おっちゃん”たちからの贈り物

 新宿駅周辺で生活するホームレスたちは、思いがけないプレゼントをくれる。

 著者は、「もらっていいのか」、「断った方がいいのか」と悩みながら、

 ボランティア活動を通じて人間関係を考えていく。



第4章 ありのままで生きていく?脱毛症への偏見と闘って?

 バスガイドとして働いていた20歳の時に、全身型円形脱毛症になった女性。

 職場でのいじめは、仕事への自信だけでなく、輝くような笑顔も奪った。

 その後、患者会で出会った男性と結婚し、今は会長として社会を変えようとしている。



第5章 弱みを強みに変える人生

 宗教の持つ伝統や慣習という壁が、セクシュアル・マイノリテイを排除している現実。

 新たな墓のあり方を提案する、寺の住職の娘であるレズビアンと、

 あらゆるセクシュアリティの人が参加できる場を作り出す、ゲイの牧師の挑戦。



第6章 ある いじめの記憶のあとさき

 中学1年生の時にいじめを受けた著者が、当時を知る友人や先生、

 そして、著者をいじめた張本人に会いに行く。

 過去を丁寧にひも解き、加害者との「対決」を鮮明に描く、渾身のセルフ・ノンフィクション。



第7章 河川敷のいのちたち

 社会や時代に翻弄された末、東京都と神奈川県の県境を流れる

 多摩川にたどり着いたホームレスの男性は、人間に捨てられた犬や猫と生活している。

 行政の立ち退き要求や小屋への襲撃もある中での、明日が見えない日々。



第8章 妻として、犯罪被害者として?今日もあなたと生きていく?

 普通の主婦だった女性は、地下鉄サリン事件で夫を亡くし、被害者の会の代表となった。

 事件前の楽しい思い出と、事件後の苦しい思い出の、両方が混ざり合う街を、

 事件当時を知らない著者が、女性と歩きながら、彼女の等身大の姿を映し出す。



第9章 3・12?忘れられた震災?

 東日本大震災発生から約13時間後に起きた、長野県北部地震。

 最も被害を受けた長野県最北端の栄村で暮らすじいちゃんは、よくしゃべり、よく笑う。

 その明るさの裏にある、思い出したくない、忘れられない、真実を伝える。



第10章 ふるさと?6年目の決断?

 東日本大震災をきっかけに、東京都内に避難した高齢の夫婦は、

 震災から5年半が経つ頃、故郷である福島県南相馬市に帰ることを決める。

 単に地元が懐かしいからではない、故郷の意味を考えさせられる、夫婦の生きる道。

水島 宏明[ミズシマ ヒロアキ]
編集

水島ゼミ取材班[ミズシマゼミシュザイハン]
著・文・その他

内容説明

世の中はしんどい。でも、生きる。いつからか、人とすれ違うときに道を譲らなくなった。いつからか、人の弱さを無意識にたたくようになった。いつからか、人に悩みごとをたやすく言えなくなった。いつからか、日常が息苦しいと思うようになっていた。日々を暮らす人と向き合った、大学生が描く人生物語。

目次

第1章 道を誤ってしまった君へ―元非行少年の願い
第2章 特別なんかじゃないんだよ―全盲ママの子育て
第3章 路上生活の“おっちゃん”たちからの贈り物
第4章 ありのままで生きていく―脱毛症への偏見と闘って
第5章 弱みを強みに変える人生
第6章 あるいじめの記憶のあとさき
第7章 河川敷のいのちたち
第8章 妻として、犯罪被害者として―今日もあなたと生きていく
第9章 3・12―忘れられた震災
第10章 ふるさと―6年目の決断

著者等紹介

水島宏明[ミズシマヒロアキ]
上智大学文学部新聞学科教授。1957年北海道生まれ。東京大学法学部卒業後、1982年に札幌テレビ放送入社。1987年、ディレクターとして携わったドキュメンタリー「母さんが死んだ―生活保護の周辺」が1987年度のギャラクシー賞などを受賞。1988~1992年にNNNロンドン特派員、1998~2003年にNNNベルリン支局長を歴任し、2003年に日本テレビ放送網に移籍。2007年、ディレクターとして携わったドキュメンタリー「ネットカフェ難民―見えないホームレス急増の背景」で2007年度の芸術選奨文部科学大臣賞などを受賞。それと同時に、番組でつくられた「ネットカフェ難民」という言葉が、ネットカフェで暮らす人々の存在を世間に大きく知らしめた。2012年退社後、法政大学社会学部メディア社会学科教授となり、2016年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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kinkin

74
著者は大学で「水島ゼミ」を持っている。そこで学生たちに世の中にある何らかの映し出すドキュメントの作品作りを指導している。この本はそんな学生たちが10のテーマで取材し取り上げている。現代社会では様々な状況で人が人に対して異質なものに対して相手側の気持ちも汲み取った考えが出来なくなってきている。ネット上の根拠のないバッシング、生活が困難という人に対してあからさまな罵倒他、人が物事に対して想像力を発揮すればこの社会はもうすこし寛容になれるのではないか。各エピソードは物足りなさも感じたのがすこし残念。図書館本2018/05/17

まゆまゆ

11
ネットの登場により見たいものを見るという自分の殻への閉じこもりが加速した結果、人々が分断したまま生きていくことで他人の境遇を理解しようとせず自分の利益だけを優先する風潮が強まってしまった現代社会。マスメディアもそれを助長するかのように演出し、相手の人生の価値を一方的に決めつけることを何とも思わず、悲しいまで想像力の欠如した社会。そんな状況でも気持ちに寄り添いながら作り上げた学生たちのドキュメンタリーを紹介していく内容。東日本大震災の翌日に起こった長野県北部地震のことを忘れてたのは恥ずかしい限り。2018/05/10

Yuko

10
<世の中はしんどい。でも、生きる。ドキュメンタリー作品を制作するゼミの現役女子大学生たちが、一般的に「社会的弱者」と呼ばれる人々を描いた、10編の人生物語>2018年 元非行少年、全盲ママ、路上生活のおっちゃんたち、全身型脱毛症になった女性、ゲイの牧師、犯罪被害者の主婦など、様々な人との関わりの中でドキュメント映像を制作した女子大生らの書き起こしレポート。 取材対象として彼らと向き合うのではなく、大学生自らが悩みを抱えながらも、それぞれの困難を自分にひきよせて当事者に寄り添う様が綴られいていました。 2018/09/29

トト

5
大学のゼミで制作した学生達のドキュメンタリーを、本人達がルポルタージュにまとめた 10の作品。 題名は、現代社会、特にマスコミに対する教授の批判的要素を表したもので、ここに書かれた作品は、相反する物となっています。 学生が、取材対象の人々と触れ合って感じたことを素直に語り、成長していく姿に感動します。 知らない大切なことを知らせてくれる、それがマスコミの果たす役割だということを、改めて感じました。2018/12/06

すのす

4
昨今のギスギスした社会、生きづらさを感じさせる世間、などなど、自分を取り巻く世界に満ちた漠然とした不安感・閉塞感の正体がわからないなぁと思っていた矢先、弘文堂のHPで発見し購入。全て学生のルポだが、プロのマスコミが作るルポに引けを取らない。むしろ、瑞々しさすら感じる。既存マスコミ批判としての「想像力欠如社会」という設定だが、若い感性・想像力で切り出された社会の一側面はこんなにもあるのに、我々は日々機械のように無自覚に生きていて気づかないという意味でも、現代は想像力が欠如してしまっているのかもしれない。2018/04/28

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