内容説明
膨大な「海を渡って、そのまま帰ってこなかった日本人」の記録の中から選りすぐりここに収めた13篇は、波瀾に富んだ冒険譚として、未知の世界との遭遇が与える驚きと発見のルポルタージュとして、そしてまた日本の近代の意味を問う鋭い考察として読む者の胸に迫る。ノンフィクションの原点ともいえる傑作アンソロジー。
目次
異境からの手紙(春名徹)
モリソン号の来航と一生を異国で送った漂流者たち(川合彦充)
シベリア隊商紀行(玉井喜作)
アフリカに渡った日本人(吉国恒雄)
英京に巣食う芸人群像(宮岡謙二)
日本町の滅亡(小倉貞男)
蒙古へ潜行する志士たち(才神時雄)
岸のない楽土(上野英信)
流れ移民(伊藤一男)
魔女屋と博徒とペスト(牛島秀彦)
サンパウロ市の生存者たち(藤崎康夫)
からゆきさん群像(白石顕二)
旅の終り(工藤美代子)
感想・レビュー
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