内容説明
“子どもの本と大人の本の間にある国境のようなものを自由に住き来する越境者たらん”と願う著者が、名著『子どもの国からの挨拶』から20年を経たいま、あらためて問い直す越境の意味―。自らの実作を通し、また“読む美食家”としての豊富な読書体験を通して古今東西の境界文学を語る、大人のための児童文学ガイドブック。
目次
子どもの国から(1960年の夢のようなある週…;子どもを読む;夢みる理由再説;オムライスのつくり方;老いと死をめぐって;ねこの額の話;わたしの本棚から;蜂のひと刺し;四つの前説)
越境(中年ちゃらんぽらんとクリスタル・ヤング;写真読み、年譜読み;出会い、生き方、老けっぷり;しごとの周辺)
子どもの国の住人たち
ほらごらん、ぼくは忘れなかった