内容説明
家に帰ってみると、パパがいなかった。働いているママに、ちゃんと食器を洗っとくって約束したのに。骨のおれるパパを持つことは骨のおれることだ―。不安から働くことができなくなった父をみつめる少年ヨアキムの日々を描く連作の第1作。1990年国際アンデルセン賞作家賞受賞作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ささらもさら
1
すばらしかった。短い章立てと、ポツン、ポツンと雨粒のように詩的な言葉で組み立てられた、シンプルで美しい文章。主人公の少年・ヨアキムの抱く強い不安。夜の鳥のイメージに象徴される子どもの世界は、大人の世界と地続き。そういえば、子ども時代って全然楽しくなかった。灰色に塗りつぶされた景色の児童文学。大好き。続編も読みます。2025/10/22
ナカユ〜、
1
不安とは真実が伝わらない事でもあり、真実を知る事はつらいけど、それが勇気になるのかな。いい本だなぁ。2013/08/14
藍兒堂
0
★★☆2016/05/02
まりな
0
子供の頃ってなーんかよくわかんないけど怖い夜ってある。今もあるけど。2011/12/21




