福武文庫<br> 史話 中世を生きた人びと

福武文庫
史話 中世を生きた人びと

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  • サイズ 文庫判/ページ数 295p/高さ 16X11cm
  • 商品コード 9784828832142
  • NDC分類 281
  • Cコード C0195

内容説明

およそ4世紀余にわたる中世を生きた無数の群像は、著者の研究生活の中で深い印象を刻みこんだ人びとばかりである。実在の人物のみならず、架空の人物を登場させているのは、かえってその時代を生きた「人間」の心のありどころを示すからだという。躍動する中世の“熱気”を伝える人物「史話」18編。

目次

1 藤原頼長―変革期のなかの父子像
2 下河辺行秀―太平洋のかなたに消えた東国武士
3 北条政子―承久3年5月19日の尼将軍
4 建礼門院右京大夫―永い余生を歌に生きた歌人
5 藤原定家―寛喜大飢饉の渦中に生きた公家歌人
6 忍性―非人・癩者に直面しつづけた律宗僧
7 一遍―遊行と捨身の生涯
8 伏見宮貞成のたたかい―室町時代の皇位継承問題
9 小嶋法師―なかぞらに浮かぶ“太平記作者”のおもかげ
10 ぶあく―檜舞台に躍動する衆庶の面目
11 文正―絵本にたちこめる立身出世の夢
12 門次郎と願阿弥―大飢饉に直面した二人の庶民
13 いままいり―“女のいくさ”に敗れた一女傑の最期
14 宇野玄周―下剋上の世を生き抜いた町衆
15 千本の赤―権益争奪の地獄を生きた河原者
16 ザビエルとアンジロー―万里の波濤をこえてきた師弟
17 織田信長―天正10年夏
18 宗易と宗二―「茶話」のなかの師弟像