内容説明
狷介孤高の姿勢を固守しつつ、己れの信じる道を一途に歩み続けた周五郎。―無名の文学青年時代から馬込文士村時代を経て、凄絶な晩年の苦闘を描く、三部作完結篇。
目次
第1章 筋向かいの娘
第2章 うちのカミさん
第3章 カストリ焼酎時代
第4章 効きすぎた忠告
第5章 丘のうえの旅館
第6章 価値ある失敗作
第7章 夕日であれ朝日であれ
第8章 後半期のみち
第9章 みちのくの雨
第10章 青根秋色
第11章 “岡場所”遍歴
第12章 落葉の音も
第13章 去年よりことし
第14章 曲軒先生家出
第15章 去るひと来るひと
第16章 二段構えの灰皿
第17章 体系への歩み
第18章 終りの独白
第19章 ブーム再来
第20章 読点からの出発
山本周五郎略年譜―横浜時代