内容説明
第二次世界大戦下、爆撃の続くロンドン。１５歳の少年ビルは人込みのなかで少女ジュリーと出会う。二人は大人の「保護」の手をのがれ、空き家に住みつき、飢餓や生命の危険ととなり合わせの共同生活を始めるが…。―戦争という異常な状況下で精一杯生きた青春を鮮やかに描く英国の秀作。
感想・レビュー
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モリメン
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どんな時にも食べ物への思いが絶てない人間を滑稽になおかつ温かい眼で筆写してある、ちょっとレトロな匂いのする戦時青春成長もの小説。不本意なことに手をつけるときのイギリス人の言い訳めいたものの考え方、こういうところは漱石には、しみったれた汚ならしい洋風に思えたんだろうな。時代は違うけど。 中学生で読んだときはなんか違和感感じたけど、そこまで考えなかった。2021/05/16
