内容説明
三島由紀夫、武田泰淳、安部公房、安岡章太郎ら11人の作家を論じ、現代に通底する文明の病理を剔抉し、「知」の現在を状況に対峙させた評論集。サントリー学芸賞受賞。
目次
距離の変容―三島由紀夫の世界
神の不安―武田泰淳の世界
絶対的あいまいさ―大岡昇平の世界
眼の遊戯―吉行淳之介の世界
逃走のまぼろし―安岡章太郎の世界
事件の経緯―小島信夫の世界
歴史というメランコリー―高橋和巳の憂鬱
運命紙の射程―井上光晴と予言
無力感について―大江健三郎と現代
円環の呪縛―安部公房の世界
メディアの逆説―筒井康隆の世界
物語の行方
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