内容説明
文学一途の道を歩んだ、昭和の文士の類いまれな精神の記念樹。
感想・レビュー
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ソングライン
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戦争で妻と幼子を奪われた傷心の主人公が、港町の娼婦に惹かれ結婚を考えるも裏切られる「私のソーニャ」、再び同じ過ちを別の娼婦に冒してしまう「二度目の嘘」、高名な医師であった父の日陰の女であった母、その母の願いで17回忌の墓参りに山梨の寺を訪ねる「翳ある墓地」が載る全集の2巻です。罪と罰のラスコーリニコフに寄り添う娼婦ソーニャの純真はあるものではなく、それに気づきながらも結婚を口にし、傷つく自分にホッとする主人公の自己憐憫があわれです。2021/12/11
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- 和書
- ロンドンからの手紙
