内容説明
『長男の出家』の著者が、小説修行を描いて卓抜した小説作法となった「『自分』を書け」をはじめ、サローヤン、サリンジャー、漱石、また変貌する日本文学の人間像を捉えた文学論など、芥川賞作家の第一文学エッセイ集。
目次
「自分」を書け
言葉の垣根
グヮテマラの貝
アメリカで詩を書くまで
反「立志伝」的生き方
窓から見た死の景色
生生流転
サローヤンのアメリカ
見者への道
バナナ魚の予言
知性作家の矛盾
現代文学の2つのイメエジ
変貌のなかの声
自然と想像力
現代詩の知的構造
人間の世界とものの世界