内容説明
日本の近代教育を支え、軍靴の響きとともに消えた尋常小学校。そこで展開された勅語教育、歴史と風土に培われた子供文化、戦火を予感させる世相。麦飯、唱歌会、ハナハト本、兵隊ごっこ…。子供たちの素朴な暮らしやなつかしい遊びの数々を、200点を超える挿絵と文章でつづり、「昭和」の実像を問いなおす貴重な民俗誌。
目次
序章 昭和恐慌下の子供たち
第1章 村の学校とその教師
第2章 不況下の教育から非常時下の教育へ
第3章 小学校尋常科の教科と授業
第4章 学校の中の子供たち
第5章 躾を受ける子供たち
第6章 暮らしの中の子供たち