感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
遠い日
8
こちらの福武書店の旧版で読む。ひいおばあさんが率いるゾウの群れは、乾季に水を求めて、故郷に向かう。記憶の中では豊かに水をたたえた水場が確かに存在したのだ。道中にみまわれた砂嵐は予想外の危険をはらみ、娘のおばあさんゾウが命を落とす。サバンナの広大な大地では、危険を回避するすべはなかった。旅の果てに辿り着いた、夢みた水場にも一滴の水もなかった。ゾウたちの群れがどう行動するのか。これは、次の巻に続く物語。2014/07/19
憩子
3
象は死ということを認識できるであろうと言われているそうです。水を求めて旅する途中、病に倒れた仲間の象を自分たちで安楽死させるということは、実際に目撃されているそうです。2019/04/20
こどもふみちゃん
3
吉田遠志・動物絵本シリーズ:象 ◆象は(12)~(17)巻かな?2014/10/28
のん@絵本童話専門
0
『よびごえ』からの続きのおはなし。水を求めるゾウ一行、ひいおばあさんはトビバッタに追い出された故郷への道を行くことにしました。よく覚えているなと感心します。途中砂嵐にあい、ある親子は行方知らず、前作から調子の悪かったおばあさんはもう歩けなくなります。そこでとった悲しい幇助…においで仲間を覚えていようとする姿は前作の『よびごえ』同様、悲しみを誘います…。そして…2冊目をもってしても、まだ水は見つからないのです。そのくらい、ゾウにとっての水は生命線で、一度なくなったらなかなか得難いものなのだと感じます。2024/01/26