出版社内容情報
テンミニッツTV講義録2
政治劣化、宗教紛争、多様化しすぎた価値観・・・
混迷の時代に読むべき「史上最大の問題作」をわかりやすく解説。
自分が変わる驚愕の書。
ハーバード、MITなど全米トップ10大学の「必読書第1位」
プラトンの『ポリテイア』を読み解き、現代社会の難題解決へのヒントをプラトン研究の第一人者がその代表作から見出す。善悪を見極め、人の思惑を見抜く法。
日本では『国家』というタイトルで親しまれてきたプラトンの『ポリテイア』。この書籍こそ、アメリカトップ10大学の学生に最も読まれている本であり、また、「ガーディアン」紙の哲学の専門家たちへのアンケートで「これまで書かれた哲学書の中で一番重要な書」とされている。「史上最大の問題作」とも「生き方を変える書」とも言われるこの『ポリテイア(国家)』を、ブラトン研究の第一人者が解読。善悪を見極め、人の思惑を見抜き、社会の秩序を保つための道筋が記された書。
内容説明
政治劣化、宗教紛争、多様化しすぎた価値観…。混迷の時代に読むべき「史上最大の問題作」をわかりやすく解説。自分が変わる驚愕の書。
目次
「すべてのこと」を扱った師上最大の問題作
プラトンが「対話篇」に仕組んだ興味深い仕掛け
『ポリテイア』の時代背景と設定を探る
「正義とは何か」第1巻の重要性と全巻の構図
ギュゲスの指輪…人は本当に正義でいられるか
なぜ戦争が始まるのか―ポリスをめぐる壮大な思考実験
日本の小学校で「音楽、体育」を学ぶのもプラトンの影響?
哲学者になるために「数学」「天文学」「音楽理論」が必須?
理性・気概・欲望…ポリスとの類比でわかる「魂の三部分説」
男女同業?妻子共有?私有財産廃止?…プラトンの真意とは
船乗りの比喩…「哲人政治」は理想か全体主義か
太陽の比喩、線分の比喩、洞窟の比喩…「善のイデア」とは
哲人政治から寡頭制、民主制への堕落…金銭欲と分断の末路
僭主制は欲望の奴隷…過度の自由が過度の隷属に転換する
詩人追放論と劇場型政治の批判…「イデア論」の本質と模倣
エルの物語…臨死体験から考える「どういう人生を選ぶか」
著者等紹介
納富信留[ノウトミノブル]
1965年生まれ。東京大学文学部哲学科卒業。同大学院人文科学研究科哲学専攻修士課程修了。ケンブリッジ大学大学院古典学部博士課程修了(Ph.D.を取得)。九州大学文学部助教授、慶應義塾大学文学部教授をへて、現在、東京大学大学院人文社会系研究科教授。第56代文学部長。また、2023年より日本哲学会会長。2007~2010年、国際プラトン学会会長を務める。主な著書に『ギリシア哲学史』(筑摩書房、和辻哲郎文化賞受賞)、『ソフィストとは誰か?』(ちくま学芸文庫、サントリー学芸賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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