出版社内容情報
がんになっても、幸せな人生を!
ヨミドクターの人気連載を書籍化!
NHKドラマ「幸運なひと」(主演:生田斗真/多部未華子)で医療監修。
日本一大きいがん専門病院の腫瘍内科医が、
がんの悩みや質問に答えます。
病気は人生の一部にすぎません。
がんになっても、「幸せな人生」を中心に考えればよいのです。
□“治療のために生きている”のではなく、“自分らしく生きる”ために治療する。
□“今ここにある医療”は10年前の“夢の医療”。最大限の活用を。
□治療する目標を意識し、治療のプラスとマイナスのバランスを考える。
□腫瘍マーカーに一喜一憂しない。体が感じる変化の方がずっと重要。
□根治は目指さなくていい。“いい状態で長生き”が目標。
○がんとうまくつきあって、「自分らしく長生き」を目指しましょう。○
腫瘍内科医として、がんと向き合う患者さんとともに歩んできて、気づいたことがあります。
がんという病気そのもの以上に、がんの「イメージ」が、がん患者さんを苦しめているということです。
「がんになったのは自分のせい」「治らなければ絶望」「つらくても治療に耐えるしかない」
「抗がん剤が最後の希望」「がん患者らしく生きなければいけない」「がんがあったら幸せにはなれない」等々。
でも、こんなことはありません。がんは誰でもなるものです。
がんになっても、がんが治らないとしても、身構えすぎず、自分のペースで治療を選び、あせらず、自分らしく生きて、幸せを目指せばいいのです。
がんを患っている方や、ご家族、そして、これからがんになるかもしれないすべての方が、本書を読んで、気持ちがラクになることを願っています。
内容説明
日本一大きいがん専門病院の腫瘍内科医が、がんの悩みや質問に答えます。
目次
第1章 がん患者の生活の悩みに答えます(がんになって、悩みや不安がいっぱい…。誰に相談すればいいの?;がんの治療を受けながら、仕事を続けられますか? ほか)
第2章 がん治療の悩みや疑問に答えます(診察室で病気や治療に関係ないことを話してもいいんですか?;治療の選択に迷っています。セカンドオピニオンは受けた方がよいのですか? ほか)
第3章 抗がん剤治療に関する不安を解消する(これから抗がん剤治療が始まります。つらいと聞くので心配です。;抗がん剤なんてつらいだけなのに、どうしてやるんですか? ほか)
第4章 女性に多いがんの不安や悩みに答えます(乳がんと診断されました。BRCA遺伝子の検査を受けた方がいいのでしょうか?;乳がんで「遠隔転移がある」と言われました。どんな薬が使えるのですか? ほか)
第5章 進行がんでも「幸せな人生」をあきらめない(遠隔転移があると、がんは治らないのですか?;「抗がん剤が効かなくなったので別の薬に変える」と言われました。とても不安です。 ほか)
著者等紹介
高野利実[タカノトシミ]
1972年、東京生まれ。1998年、東京大学医学部卒業。腫瘍内科医を志し、2002年より国立がんセンター中央病院内科で研修後、2005年、東京共済病院腫瘍内科を開設、2008年、帝京大学医学部附属病院腫瘍内科講師、2010年、虎の門病院臨床腫瘍科部長と、3つの病院で「腫瘍内科」を立き上げた。2020年、がん研有明病院に乳腺内科部長として赴任し、2021年、院長補佐。患者・家族支援部長、および、臨床教育研修センター長も兼任し、がん診察、研究、患者支援、教育に力を入れている。西日本がん研究機構(WJOG)乳腺委員長も務め、乳がんに関する全国規模の臨床試験や医師主導治験に取り組んでいる。日本臨床腫瘍学会(JSMO)では、専門医部会長として、日本の腫瘍内科普及に尽力している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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オサム兄ぃ
yuka_tetsuya
神谷孝信
Hideichi Sekiya