出版社内容情報
安倍元首相の暗殺事件以降、脚光を浴びている旧統一教会。ワイドショーでは政治家との繋がりばかり報道しているが、旧統一教会を含めた新宗教の実態、運営の現状について、きちんと伝えるところは少ない。表にはあまり出てこない新宗教のお金と組織の仕組み。いったいどうなっているのか。旧統一教会、幸福の科学、真如苑、創価学会、天理教、大本、立正佼成会などを、本書では比較する。幹部は特別な存在なのか? 巧妙なシステムで活性化しているのはどの宗教? 信者を増やす4つのビジネスモデルとは? 日本を代表する宗教学者が、ナゾを解き明かす本。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
NyanNyanShinji
1
本書はそのタイトルの通り,新宗教のお金の集め方を述べている。新宗教それぞれの成り立ちや性格の描写を控えめにして,その宗教のビジネスモデルを詳細に描く。スーパー・コンビニ型や家元制型など手際良く分類してゆく小気味良さは宗教研究家の島田氏ならではだ。なぜ宗教に税金が許されるのかの説明もよくわかった。最後に宗教二世が育たないという新宗教の孕む問題も提起される。 ただ私の読書のきっかけとなったサブタイトルにある「統一教会」については冒頭に少し触れるのみで,その点では物足りなかった。2023/03/29
J
0
★★★★★ 新宗教のビジネスモデル分類は分かりやすい。創価は商材ビジネス型。だから、公明党は新聞を消費税軽減税率の対象にした。早くこのおかしな制度を撤廃して欲しいが、政権与党でいる限り無理だろう。政教分離とは程遠い変な国ニッポン! P.169 基本的に、新しく新宗教の信者になるのは、他人からの働きかけがあったとき。とくに、新宗教に入りやすいのは、「貧病争」の状態におかれた人間で、その 状態からの解放を求めており、貧病争の解決を約束する新宗教に惹かれやすい。 P.211 宗教法人格は認可ではなく、認証 2023/03/09