億万長者は税金を払わない

大村 大次郎【著】

ビジネス社（2021/12発売）

• サイズ 46判／ページ数 188p／高さ 19cm
• 商品コード 9784828423432
• NDC分類 345.1
• Cコード C0036

出版社内容情報

富裕層から税金を搾り取れ！

元日本弁護士連合会会長　宇都宮健児氏推薦！
金持ちの実質税負担率はフリーター以下！
分配なくして次の成長なし！

庶民は知らない日本の”不都合な真実”

知らない人がとことん損をするシステム！
現在の日本は格差社会であり、子どもの貧困率はOECDの中でも最悪レベルとなっています。少子化で子どもが減っているのに子どもの貧困率が高いのは、国家の存亡にかかわる事態だといえます。それも富裕層優遇税制が敷かれるようになってからのことなのです。


日本はもはや近代国家にあらず！

内容説明

金持ちの実質税負担率はフリーター以下！庶民は知らない日本の“不都合な真実”。

目次

第１章　ホリエモンの大罪（ホリエモンの「犯罪」；そもそもライブドアとは？　ほか）
第２章　黒幕はやはり竹中平蔵氏（竹中平蔵氏がホリエモンを生んだ；日本を投資家天国にした竹中平蔵氏　ほか）
第３章　富裕層の税負担はフリーターよりも軽い（フリーターより安い富裕層の実質税負担率；日本の金持ちは社会保険の負担も著しく低い　ほか）
第４章　なぜ金持ちは消費税を推奨するのか？（なぜ堀江氏は消費税を推奨してきたのか？；消費税を増税したがる人々　ほか）
第５章　ホリエモン税を創設せよ！（１９８８年の税制に戻せば税収は大幅増になる！；なぜ財務省は金持ちの資産に税をかけてこなかったのか？　ほか）

著者等紹介

大村大次郎［オオムラオオジロウ］
大阪府出身。元国税調査官。国税局で１０年間、主に法人税担当調査官として勤務し、退職後、経営コンサルタント、フリーライターとなる。執筆、ラジオ出演、フジテレビ「マルサ！！」の監修など幅広く活躍中（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[Y2K☮]

ホリエモンに関する見解には同意しかねる点もある（モラルに欠けるのは事実だけどああいう人の手綱を握り、アイデアの長所だけを上手く取り入れていくのが国のトップの度量かと）。でも他は概ね賛同。「消費税は国民全体で負担するから公平」「消費税を減らすと社会保障に悪影響」「日本の富裕層は税金をかなり払っている」「これ以上彼らに課税したら海外に逃げられて税収が減る」全部ウソ。改めて確信した。理詰めで潰しているから読めば誰でも納得できるはず。相続税廃止の代わりに1%の富裕税。あと公共事業の実態と徳島の下水道普及率に衝撃。

2022/07/06

[チャー]

元国税調査官の著者が、具体的な例を示し税金の仕組みを解説した本。現在の税収入がどのようなところからどういった流れで得られているかを、公式発表のデータを用いて身近なたとえで解説しており理解しやすい。日本の税制は他国と仕組みが大きく異なっている現状であるということを改めて知ることができた。消費に対してかかる税金に関して、収入の金額に応じて相対的に負担率が変わるという指摘は確かにと感じた。投資への流れを増す勢いは昨今の場面で感じられるが、それがある意味特定層への優遇になるという視点はなるほどと思う。

2022/10/28

[mazda]

ホリエモンってYouTube見ていて思うのは、非常に頭の回転が速いな、ということです。それで熱狂的な信者もいるのだと思いますが、彼の一連の行動は「人のため」という思考が欠落していることに気づきます。「金さえ儲かれば」「法には触れていない」といったことが根本にあるので、言っていることに納得感がありません。社会の秩序は、お金持ちが再配分（高額納税）することで維持されている側面があり、金持ちがさらに金持ちになる社会は、社会不安をもたらし結局金持ちのためにならない、ということだと思います。

2023/04/06

[らる]

日本の配当所得の税金は先進国で最も安い/住民税+所得税は確かに高いが、日本には税制に様々な抜け穴があり、実質的に超富裕層の税負担は、フリーターより安い/消費税は不公平な税金。低所得者（所得の大部分を消費に回さざるを得ない人）ほど、高い割合で取られることになる/財産税=富裕税を導入すれば、金持ちの資産を社会に還元できる。1%の富裕税で、消費税10％以上の税収を稼ぐことができる/富裕税をかけても資産の海外流出はほぼ起こらない。1%程度であれば、海外に資産を置く際の手数料、管理費用だけで割に合わないため

2022/08/08

[読書国の仮住まい]

日本は消費税の税率を上げるたびに所得税と法人税を軽減してきた。 増収分と減額分は大差ない。 つまり消費税増税はこれらの穴埋めに他ならない。 さらに現在の財政赤字の大半は公共事業費拡大によるもの。 しかしそれが生活に結びつくレベルではなかった。 著者は金持ちに対する富裕税を提唱する。 それほどコストも掛からないという。 相続税と比較すれば富裕層も納得するであろうとのこと。 しかしある意味タイトル通りとはいえ、ホリエモンと竹中平蔵氏を少し悪く書きすぎか。 まあ彼らが一切反省していないのは間違いのないことだが。

2022/12/08