内容説明
中国の指導者が眠れないほど恐れていることとはいったい何なのか?「米中対立」の行方や「双循環」の意味、そして香港、ウイグルの「真相」まで、日本ではあまり接することのない中国側の視点、そして日本人が進むべき道を、わかりやすく解き明かす!
目次
第1章 「米中デカップリング」のオモテとウラ(中国は手に汗握る突発的な変化にも見舞われた―;「水に落ちた中国」を激怒させたロス発言 ほか)
第2章 アフターコロナのカギとなる「脱米戦略」(「目障りな存在」となった中国に残された道;アメリカこそサイバー攻撃のチャンピオン ほか)
第3章 中国流「民主主義」を貫く“習近平独裁”(アメリカ産クランベリーとアメリカ人犯罪者の扱い;「民主主義」の名の下で流血を招く“死神” ほか)
第4章 絶対に報じられないウイグルと香港の「不都合な真実」(ライバルのインドも抜け出した「反中クラブ」;日本がウイグル族のために立ち上がる意味 ほか)
著者等紹介
富坂聰[トミサカサトシ]
1964年愛知県生まれ。北京大学中文系に留学した後、週刊誌記者などを経てフリージャーナリストに。94年『「龍の伝人」たち』(小学館)で、21世紀国際ノンフィクション大賞(現・小学館ノンフィクション大賞)優秀賞を受賞。新聞・雑誌への執筆、テレビコメンテーターとしても活躍。2014年より拓殖大学海外事情研究所教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はやたろう
8
米中が対立する現在において、中国はとにかく悪いイメージだけしか無かったけど、これを読むと日本とアメリカが良くないと思ってしまった。中国は中国なりの考えや訳があっての行動なんだということに考えが及んだ。特に国際情勢の中での日本の考えの浅はかさを感じた。2022/12/21
jack
4
反中の一方的な見方ばかりでは、本質はわからない。国民一人一人が、国のためを考えて行動しないと。☆4.82021/08/07
ginkan2
1
どの報道を見ても画一的な対中観にちょっと違和感を感じていたからか、こういう議論も必要。落ち着いて「相手の真実を見極める」姿勢が必要ですね。今日の西側社会も「受けから目線」でいられる?圧倒的に西側の情報が多いわが国でステレオタイプでない、受け売りでない「しっかりした情報」に基づく議論が必要であると感じました。「発展」「国民を豊かにすること」。これを軸に見ていくと読めてくる面もあるかと思います。2021/12/10
M
1
「中国が正しい」視点での一冊として参考になる。この一冊だけで終えるのではなく、逆の視点も取り入れると理解が深まって良さそう。 少なくとも、中国の政治は「国民を富ませる」意識を持っている点は確かに。「とにかく与党が嫌がることをやっていく」政治家がいる国より、そりゃ強くなるよねと。2021/11/21
石
1
7点2021/10/09