内容説明
今、アメリカで何が起きているのか―中国排除、コロナ、暴動、民主党躍進の真相。
目次
第1章 世界を威嚇する中国
第2章 中国排除で加速する「新冷戦」
第3章 米国「抗議暴動」の真相は何か
第4章 米民主党政権の誕生は悪夢
第5章 ボルトン回顧録をどう読むか
第6章 冷戦に学び中国を封じ込めよ
著者等紹介
島田洋一[シマダヨウイチ]
福井県立大学教授。1957年大阪府生まれ。京都大学大学院法学研究科政治学専攻修了後、京大法学部助手、文部省教科書調査官、2003年より現職。国家基本問題研究所企画委員・研究員。拉致被害者を「救う会」全国協議会副会長。産経新聞「正論」執筆メンバー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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古本虫がさまよう
5
中共の政治体制がファシズムと変わらない反人権国家であり、その国がアメリカの黒人運動などをネタに批判をする矛盾を鋭く検証している。米国の警官による黒人死亡事件にしても、「黒人差別」とは無関係の事件であり、それを暴動にもっていこうとする左翼暴力組織を批判している。その中身の検証も具体的で参考になる。大阪選手が共感を示しているBLMにしても、それが発足するきっかけになった「ファーガソン事件」などは、フェイクな煽動によって「丸腰の黒人少年が白人警官に射殺された」とのイメージ操作が行なわれたとのこと。目から鱗本。2020/08/30
くぼたか
3
確固たる政治思想など持たない私には、国際ルールを無視したり、自国民の人権を抑圧したりする中国の体制は間違っているという認識くらいしかありませんでした。そのため理解が難しいところもありましたが、タイトルの対中戦略だけでなく、「BLM」の真相や直近の米政権の功罪などの解説も大変興味深かったです。2021/02/27
まっちゃん2
3
中国というより中国共産党体制が亡ぶのは歴史の必然である。ここ半世紀弱の米中の歴史を語ったもの。本書は2020年の米大統領選挙の前に書かれているので、その後の一連の騒動に関する予言はない。実際は3年後どころか2021年のどこかで中国共産党は崩壊するのではないだろうか。2020/12/30
Kolon
3
著者は本書で中国のリアルな実態を書き連ねている。 描写はアメリカの共和党の主張に類似するが、中身に極論はなく事実だ。 中国への警戒感はアメリカが一番強いが、隣国の我が国は経団連を筆頭にしたビジネス思考の連中により有耶無耶な感じだ。 法律の埒外の存在である中国共和党の有り様を見ても日本と中国の付き合い方は慎重にも慎重さが必要だが、危機感は薄い。 著者はそうした感覚に強い警鐘を鳴らしている。 2020/12/02