内容説明
患者とその家族、友人から寄せられた質問に「がん哲学外来」の創始者が答える大いなる「気づき」が得られる言葉の処方箋。病気に疲れたとき、大切な人が悲運に襲われたとき、一本の杖となる心の対話集。
目次
第1章 八方塞がりでも、天は開いている 人生に行き詰ったとき―新たな生き方を探すために(逆境のなかでも前を向いて生きる;愛しているなら心配するな ほか)
第2章 本当の生き方って何だろう 自分がわからなくなったとき―本当の自分の役割を見つけよう(刺激を求めるより、本来の生き方を見つける;がんになっても与える歓びはある ほか)
第3章 沈黙を楽しめる家族との関係を 家族が他人に見えてきたとき―新たな家庭の築き方(困っている人には正論よりも配慮を優先;がんになって初めて人の優しさを発見できる ほか)
第4章 誰もが和解を求めている 人とゆるし合いたいとき―知人、友人にどう寄り添うか(聴くだけでは人の心は満たせない;ゆるし、ゆるされることこそが人にとって最大の癒しになる ほか)
著者等紹介
樋野興夫[ヒノオキオ]
1954年、島根県生まれ。医学博士、順天堂大学医学部病理・腫瘍学講座教授、一般社団法人がん哲学外来理事長。米国アインシュタイン医科大学肝臓研究センター、米国フォクスチェースがんセンター、癌研究会・癌研究所実験病理部部長を経て現職。2008年、「がん哲学外来」を開設。がんで不安を抱えた患者と家族を対話を通して支援する予約制・無料の個人面談を行うなど、医療現場と患者の間にある「隙間」を埋める活動を続けている。肝がん、腎がんの研究での功績が認められ日本癌学会奨励賞、高松宮妃癌研究基金学術賞などを受賞している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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