内容説明
橋下維新政治の正体を暴く!大阪はホンマに良くなったのか?橋下妄想政治にピリオドを打つ!内田樹氏らとの討論収録!
目次
第1章 「都構想住民投票」僅差のNO!の歴史的意義
第2章 「大阪都構想」という“帝国幻想”の危うさ
第3章 わが体験的「橋下徹論」
第4章 稀代のトリックスターはどう生まれたのか
第5章 橋下政府・市政8年を検証する
第6章 さらば!虚飾のトリックスター
第7章 激論!住民投票後の大阪・関西、そして日本の行方
著者等紹介
平松邦夫[ヒラマツクニオ]
1948(昭和23)年、尼崎生まれ。兵庫県立尼崎高校から同志社大学法学部法律学科入学。71年同大学を卒業。同年毎日放送(MBS)入社。76年1月から1994年8月まで「MBSナウ」のニュースキャスターを務める。95年6月から3年間ニューヨーク支局長。2007年役員室長のとき、大阪市長選挙に出馬し当選、第18代大阪市長に就任。市長時代に掲げたキーワードは「市民協働」。11年、2期目を目指すも橋下徹現大阪市長に敗れる。12年「公共政策ラボ」を立ち上げ、代表に就任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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hk
6
スコットランド、クリミア…と現下の世界は「意思決定権を勝取る」ための住民投票ブームだ。そんな中で特異点が大阪に出現した。2015年5月に大阪市で行われた住民投票では「大阪市の意思決定権を放棄するか否か」が争点となった。つまり大阪市民が長い時を経て手に入れた主権を捨てるがための住民投票だ。世にも奇怪な現象である。畢竟51%の反対票により大阪市民の主権は薄氷の上でなんとか守られたのだが……この差し詰め大阪市版大政奉還を牽引した橋下徹前市長とは一体どのような人物だったのか?前前大阪市長の平松氏が分析した一冊だ。2016/01/12
tellme0112
3
おもしろかったというか、怖かったというか。希望も絶望も感じた。教育の破壊の話は胸が痛む。行政とは何か、民主主義とは何かを考えさせられた。対立する相手をも飲み込むような寛容さがないと、合意形成は作れないと感じた。しかし、ユートピア待望論は危険。自らが考えて発信し動くこと。口下手こそ言葉に重みがあると、ペラペラしゃべるやつの言葉の軽さが書かれて心強い。ダブル選挙終わったからこそ読むべき一冊。安倍さんと橋下さんのおおさか維新との共通点が分かる。2015/12/11