内容説明
「信じる」から「救われる」はこれ、大まちがい!日本人の誤解を解決する正しい信仰のあり方とは何か?
目次
第1章 宗教とは何だろう?
第2章 宗教の根本を考えてみよう
第3章 宗教は「人生の問題」に関わる
第4章 宗教と道徳はどう違うの?
第5章 宗教心を失った日本人
第6章 宗教心のある暮らしへ
著者等紹介
ひろさちや[ヒロサチヤ]
1936年大阪府生まれ。宗教評論家。東京大学文学部印度哲学科卒業。同大学院人文科学研究科印度哲学専攻博士課程修了。気象大学校教授を経て、大正大学客員教授。「仏教原理主義者」を名乗り、本来の仏教を伝えるべく執筆、講演活動を中心に活躍。また、仏教以外の宗教もわかりやすく語り、人気を博している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ぱんにゃー
111
【そんなアホな。それでは、まるで「神様自動販売機」です。お金を入れたら、神様が御利益をくださると……。】 ひろさんの本 好きです♪ /『迷いの本質は「何だっていい」ことです。何だっていいから迷うのです』解決法は『迷ったらデタラメに決める』 最初は、なんじゃこれ~ とビックリするのですか(笑) こんな発想、昔の私はありませんでした。いろいろ知って良かった(^ω^)2015/09/19
nizimasu
9
常々疑問に思っていたテーマなので興味深く読まさせてもらった。正直、2冊に分けているのは出版社の売らんかなな感じで好きではなかったが内容は折り紙付き。中でも道徳と倫理さらには宗教の違いについて論じている部分については納得。道徳を為政者が弱いものを痛めつけるものというのは昨今の国会の議論なんかを見ていても腑に落ちるものがある。倫理と宗教もしかり。実は自分の日々考えているのは「生活の問題」で「人生の問題」ではないなと思ったり宗教的な事柄も実は倫理だったりと何だか色々なものがクリアになった気がするのは気のせいかな2015/09/16
ハヤカワショボ夫
5
宗教とは何かという題名とひろさちや氏の本なので読んだ。「青」と「白」に分かれこの「青の巻」は宗教概論で本著で述べている宗教の定義とは「宗教学者の数だけある」との言葉通り氏独自の宗教論です。氏曰く宗教とは「人間らしく生きるにはどうしたらよいか教えるもの」で人間から宗教を除くと動物になってしまいます。「信じるもの」でなく「信じさせてもらうもの」で「社会の問題」ではなく「人生の問題」を扱うもの。また宗教原理を忠実に生きようとする「原理主義」です。とても分かりやすい例えと言葉で宗教を捉えておられます。【家】★★★2015/09/15
terry
4
仏教原理主義者ひろさちやさんの本領発揮。かなり過激な論理展開である。でも納得してしまうのが、ひろさちやさんの凄さか・・・。生活の問題と人生の問題、道徳、倫理、法律などに縛られている人間の姿など、これは納得するしかない・・・。が、義務教育を否定し、国家は国民から財産・命・魂を奪う存在というひろさんの思想から本当に人間社会が成り立っていくものだろうか。ひろさんが印税を一億円稼げたのは法律が、国家がその権利を守ってくれたおかげではないのか。多分、ひろさんは心の持ち方を言ってくれているのだろうが・・・。2015/08/22
umeko
1
宗教心が何よりも尊いと言わんばかりの極論。講演費に交通費が含まれてると気付かなかったことや1億円盗まれたことを宗教心に絡めて色々言ってるのは、そうやって自分を納得させないと腑に落ちなかったからだと思った。宗教心全てを否定するつもりはないが、「世間の生き方」も大事だと思う。2018/08/31