内容説明
日本のメディアが絶対に報じない西側諸国のまやかしが生んだ「エセ国家」の真実!!緻密な集金システム、巧みなメディア・SNS戦略、恐怖による統治、謎の政策決定過程…アメリカ人ジャーナリストによる現地潜入取材で明らかになったISISとジハードの知られざる内情の数々!
目次
ISISの帰郷
カリフ
シリアの崩壊
自壊するイラク
ねじ曲げられた主義
優れた軍事能力―最強の武器は恐怖である
誘拐、そして殺害
アラン・ヘニングとデイヴィッド・ヘインズ
アブドゥル・ラーマン・ピーター・カッシグ
スティーヴン・ソトゥロフ〔ほか〕
著者等紹介
ホール,ベンジャミン[ホール,ベンジャミン] [Hall,Benjamin]
紛争・災害ジャーナリスト。米デューク大学卒業、現在はロンドン在住。2006年以降、ハイチ、リビア、イラク、イランやシリアなどで、ときには反政府組織、テロリスト組織に潜入し取材している。ニューヨークタイムズ、サンデータイムズ、インディペンデントやエスカイアなどに寄稿。またBBCやFOXニュース、イラクのテレビ局などへの出演経験もある
夏野翠[ナツノミドリ]
1947年生まれ。都内の外国語大学で数か国語を学ぶ。卒業後、商社で長らく中東駐在員として勤務。その後、翻訳者・フリーの編集者に転身。インタビュアーとしても、政財界・スポーツ界の多くの著名人の取材経験あり(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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エリク
25
日本が国と認めていない地域「北朝鮮」、「イスラエル」、「イスラム」。 今回、読んだこの本は、イスラム国についてのレポートです。イスラム教徒の大部分は、寛容で優しいと知識では知っていますが、実際にISISの所業を読むと、かなりの残虐性、非人道性が浮かばれてしまい残念です。 2001年のアメリカ同時多発テロ以降のアメリカ合衆国の動きにも注目していきたいと感じました。2019/11/04
kouki_0524
3
これを読んでいるまさにその最中に国連総会が行われている。アサド政権を支持するか壊滅に追い込むのか、全然決まる気配はない。この本の本文と巻末の解説を読むことで、その難しさの一端が垣間見える。 本書のハイライトはやはりISの実力を記述した第6章、19章などだと思う。戦闘能力、組織力、財力、残虐性、広報力などどれをとってもこれまでのテロリストとの能力とは違う。また、外国人戦闘員についても書かれており、これを読んだら、日本からわざわざISに参加しようなどという愚かな気は起きないはず。著者の勇気に感謝しながら読了 2015/09/29
可兒
2
中身は面白いけど、煽りの「日本のメディアが絶対に報じない」とか、今更本を買わせる効力があると思ってんのかね。日本のメディアが絶対に報じない事柄なんて山ほどあんだろ。そのための別媒体だってのに2016/05/02
どん
0
ISISがどのようなものか、漠然としかわかっていなかったが、この本で生い立ち、組織力、やり方がわかってきた。案外立派で、しかしやはり社会的な問題は多い。最後の解説を読むのが大切だと思った。2016/05/19