内容説明
日本は資本格差も知的格差も世界一小さい国!そしてサービス業主導経済がこの国の指針となる!!強者の格差論に未来はない。欧米パワーエリートの本音が漏れる驚愕の弱者切り捨ての論理!日本のエリート、官僚たちがピケティほど怜悧な頭脳を持っていなくて良かった!?
目次
第1章 資本主義社会での格差拡大は不可避なのだろうか
第2章 20世紀末からのアメリカの企業利益率急上昇の秘密
第3章 怒るピケティ、でもその憤激はだれのため?
第4章 オイルダラーの終焉は資源羨望症患者につける特効薬だが…
第5章 歴史重視を訴える当人の主張が意外に超歴史的で、非歴史的
第6章 世界統一累進資本税は、格差解消の妙薬か
付章 21世紀の日本はどうなる?
著者等紹介
増田悦佐[マスダエツスケ]
1949年東京都生まれ。一橋大学大学院経済学研究科修了後、ジョンズ・ホブキンス大学大学院で歴史学・経済学の博士課程修了。ニューヨーク州立大学助教授を経て帰国、HSBC証券、JPモルガン等の外資系証券会社で建設・住宅・不動産担当アナリストを務める。現在、株式会社ジパング経営戦略本部シニアアナリスト(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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壱萬参仟縁
25
資本所得係数:資本総額を国民総所得や国民総生産で割った値(19頁)。 a=r×β(26頁~)。労働分配率の逆数=資本利益率×資本所得係数。 β=s÷g(28頁~)sはその期のうちで消費されず翌期に持ち越される財・サービスの金銭評価額を国民所得で割った比率である貯蓄率。gは国民経済全体の成長率。慢性インフレ:経済成長を抑制する方向に働く(96頁)。昨日も休日だったが静かなものだった(5月17日)。日本の消費は円安・インフレ政策で冷えこんでいるから。2015/06/08
しも3
4
ピケティの21世紀の資本を読んだ後に感じた違和感に対して 筆者が指摘する点、つまり 所得下位の半分の大衆の話を切り捨て 所得上位2分位の話に終始している事に対する批判には かなり腑に落ちる思いがした。 6章最後の結びで これだけ雄弁に人口の下から半分を切り捨てることができたピケティだからこそ、世界中の知的エリートたちの関心を呼び覚ませたのだろうと筆者の舌鋒は鋭い。 所々で述べられる皮肉も小気味良く感じた。 2024/12/29
田中
2
ピケティにたいする批判が面白い。2015/05/08
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